UNIVERSAL DESIGN ユニバーサルデザイン

コクヨには、できるだけ多くの人にとって使いやすい製品を目指して開発された、
たくさんのユニバーサルデザイン製品があります。

定規誕生秘話
完成されたデザイン。改善すべきは目盛り。
定規。この透明で真っすぐな板に、いかにしてユニバーサルデザイン(以下UD)の魂を吹き込むか?
シンプルな商品だけに、開発担当の篠原勝さんは大いに知恵を絞ることになりました。形状を変えるわけにはいかない。となると、改善すべきUDのポイントとは?
定規開発者篠原勝さん

シンプルな文具に込められた、ユニバーサルデザインへの熱意。

あれ? 定規の端っこ、ここにも紺色のラインが入ってます。
そこは一段と濃い紺色にしてあります。品番とKOKUYOという社名が透けて入ってるんですが、ただそのためだけに入れたものじゃないんですよ。
透明な商品だけに、ここでアクセントを付けたかった、とか?
いえいえ、そうではありません。でも、定規は透明だということとは大いに関係がありますね。さあ、何のためだか、見当がつきませんか?
えー? というとなんだろ?
ご自分で使っているシーンを想像してみてください。机の上には資料や、本や、コピーなんかが一杯で、仕事を続けているうちにそれがどんどん重なって行きがちですよね。そうすると、いざ、定規を使おうという時になりますとね・・・。
開発担当の篠原勝さん
あ、そうか! どこに置いたのか分かんなくなって、探しても透明だから見つかんない。
そうなんです。端をこのように濃い色に塗っておくと、書類に紛れていても見つけやすくなるんですよ。これもUDの一環ではないかと思いまして。
良く考えてあるなあ。それだからこそ、こんなに息の長い商品、ロングセラーになったんでしょうね。
う〜ん、そんなに褒められると、ちょっとフクザツだなあ。あはは。だけど、当時、定規の目盛りをいじるなんて発想は考えられないことでしたからね。あれはやっぱり、これからUDという商品を世の中に広めて行くぞ、という熱意が生んだ賜物かもしれないですね。
開発担当の篠原勝さん
いやあ、こういう一見シンプルな文具に、誰が使っても使いやすいUDの真髄を見たような気がします。
はい、これからも、そういう商品作りを目指したいと思っています。もっともっと、UDの考え方を普及させたいですからね。

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