UNIVERSAL DESIGN ユニバーサルデザイン

コクヨには、できるだけ多くの人にとって使いやすい製品を目指して開発された、
たくさんのユニバーサルデザイン製品があります。

定規誕生秘話
完成されたデザイン。改善すべきは目盛り。
定規。この透明で真っすぐな板に、いかにしてユニバーサルデザイン(以下UD)の魂を吹き込むか?
シンプルな商品だけに、開発担当の篠原勝さんは大いに知恵を絞ることになりました。形状を変えるわけにはいかない。となると、改善すべきUDのポイントとは?
定規開発者篠原勝さん
この定規って、商品としてはかなり前から売られていますよね。
そうです、企画したのは、もう9年ほど前のことになります。
じゃあ、UDの商品としてはごく初期のものということになりますね。
ええ、当時はUDとして商品をたくさん出して行こうという時期で、早く新製品に出来るものを探してたんですね。新しくデザインから起こす商品、いわゆる成型ものだと時間がかかる。で、定規なら新たに金型を作らなくてもいいだろうと。
あははは。そりゃ確かにそうですけど。
でもどうすればUDな定規になるのか、そこはアイデアがなければダメですから、まずは考えてみようということで知恵を絞りました。定規の何をもってUDとしようか、ということですね。ところがシンプルな商品だけに、これがかえって難しい。
開発担当の篠原勝さん
う〜ん、定規ってある意味、デザインは完成されてるもんなあ。
そうなんです。私もまず形状をいろいろ考えてみたんですが、どうも決め手がない。これには困りました。
基本的に真っすぐな板状、というのは変えようがないですもんね。
で、考えに考えた結果、やっぱり定規は目盛りでしょ、ということに気が付いたんです。目盛りが読みにくい、という声は時々お客様からいただくことがありましたしね。誰もが読みやすい目盛り、これこそUDなんじゃないかと。
ユニバーサルデザインの定規
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