UNIVERSAL DESIGN ユニバーサルデザイン

コクヨには、できるだけ多くの人にとって使いやすい製品を目指して開発された、
たくさんのユニバーサルデザイン製品があります。

レーザーポインター誕生秘話
持ち運びやすさよりも、使いやすさを最優先に。
商品そのものはもちろんのこと、パッケージにまでユニバーサルデザインを。 岡田匡史さん&鈴木剛さんの先輩後輩コンビは、人間工学を駆使してレーザーポインターの理想型を目指したのでした。
UDレーザーポインター開発者岡田匡史さん&鈴木剛さん
レーザーポインターにユニバーサルデザインを、っていわれても正直、最初はピンと来なかったんですけど…
いえ、お客様相談室からのクレームだとか要望は、実はかなり多くてですね。通常は大体、こういった棒状のペンタイプのものが主流なんですが、これだと机に置いたときに転がっていっちゃうんですよね。
レーザーポインターについて話す岡田匡史さん
そうか、コロコロとね。こりゃ確かに不便ですね。
それに、細い棒状の本体にレーザー照射ボタン、パワーポイントのページ送りボタン、ページ戻しボタンと三つ付いてるわけですから、どうしてもボタンが小さくて押しにくい。押し間違いも多いんですね。次のページに行きたいのにバックしたり。こういった声は、大学生協や先生方、研究者の方々からのヒアリングでもたくさん上がってきました。
ふむ。となると、棒というカタチから考え直さなきゃいけないですね。

そうなんです。携帯性は少々犠牲になったとしても、スティックという形状から離れて考えてみようということですね。握りやすさや、自然に親指がかかるカタチとはどんなものだろう?

例えば講演会で使っている最中に、手元ばかり見てはいられませんよね。スクリーンに熱中しているわけですから。そこでレポートに上がって来たバリアを、ひとつひとつ削っていくことにしたんです。これはコクヨのユニバーサルデザインとして納得できるものを出さなくちゃいかんと。

レーザーポインターについて話す岡田匡史さん&鈴木剛さん
どれどれ。えー、意外とクリアしなきゃならない問題が多いんだ。

これもそのひとつですね。パソコン側に差し込むUSB受信機は、ペンタイプの頃は別体式だったんですが、それだと持ち歩いているうちにどこかへ失くしちゃう。で、こうやってポインターの尾部に挿入する一体型にしましてね。その挿し口の形状も、出っ張りをつけて抜き差ししやすいようにしてあります。さらに送信側とのID設定も、簡単にしました。

電池も単5を2本から単4を2本に変えて、照射時間を2倍の4時間に延ばしたんです。これなら講演するときも、1回ごとに電池交換しなくてすみますから。

USB受信機はポインターの尾部に挿入する一体型に。
そうか、電池の持ちがいいこともユニバーサルな考え方のひとつですよね。
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