UNIVERSAL DESIGN ユニバーサルデザイン

コクヨには、できるだけ多くの人にとって使いやすい製品を目指して開発された、
たくさんのユニバーサルデザイン製品があります。

プニョプニョピン誕生秘話
画びょうをもっと安心して、使える道具にしたい。
コクヨのユニバーサルデザイン商品群の中でも、可愛さでは一、二を争うプニョプニョピン。誰でも使う道具なのに、針が付いている「画びょう」を、いかに安全な商品にするか。それに挑んだ開発者・田中茂一さんのお話を聞いてみました。
プニョプニョピン開発者田中茂一さん

スケッチは15パターン、試作品は7パターン。

こうしてイメージが固まってから、
デザインに入っていったわけですね?

あくまでも画びょうなんで、針があるという状態はキープ。それでも安心感を与えられるような仕様ですね。そういうラフなイメージを我々スタッフで決めた後、デザインスケッチは外部スタッフに描いてもらって、その中からいくつか試作してみました。

スケッチは15パターン、試作品は7パターン。

お尻の部分を可動式にして、てこの原理で外しやすくしたタイプ
針の周りをU字型のバーでガードしたタイプ
たとえば、これ。お尻の部分を可動式にして、てこの原理で外しやすくしたタイプ。それから、こっちは針の周りをU字型のバーでガードしたタイプですね。
これなんて、すごいな。普段はただの円筒型で、ヘッド部分を回すと針が出てくるんですね。
さらに「ロケット鉛筆モデル」と名付けたものもあります。こういうふうに一個一個をつなげていくと棒状になっていて、鉛筆みたいでしょう。これだとケースに収めやすいし、取り出すときに手に針が刺さらない。
ヘッド部分を回すと針が出てくるタイプ
一個一個をつなげていくと棒状になるタイプ「ロケット鉛筆モデル」
でも結局これらは全部ボツになりました。そこで「画びょうの針全体が柔らかいものでカバーされている」というイメージをカタチにしてみたんです。最初の案では、こういうものでした。
画びょうの針全体が柔らかいものでカバーされているタイプ
製品版とほとんど同じに見えますが。
微妙に違うんですよね、それが。柔らかい素材に針を一体化させると、刺し込んだときに針が指の側へ突き出てくる。そこで針は硬いプラスチックと一体化させ、さらに柔らかいカバーで覆うことにしたんです。で、カバーの下部には針が出てくる穴が開いてた。でもこれ だと、手に持っただけで、簡単に針が飛び出しちゃうんですよ。
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