2019年の重点的な取り組み①: 市場環境の変化に強い組織を作る

コクヨは、お客様により良いオフィス空間や働き方をご提案すべく、自らも“コクヨらしい”働き方改革を模索してきました。
コクヨが目指す組織のあり方、働き方とは?

働き方改革により、
市場環境の変化に強い
多様性のある組織へ

コクヨ株式会社
経営管理本部 働き方改革タスクフォース
タスクフォース長

新居 臨

  • 所属は取材当時(2020年3月)のものです

過去からの脱却と新たな文化・風土の醸成を目指す

当社は創業115年の歴史のなかで、紙製品・文具からオフィス家具の販売、空間事業へと事業を展開しながら成長してきました。成長の過程として、過去には効率的に定型の商材を大量に生産し、価値を市場にお届けすることが成長モデルでしたが、現在は市場環境が大きく変化し、これまでのやり方の踏襲で成長が見込める時代で無くなりつつあります。製品のライフサイクルは短期化し、新たな付加価値の提供が常に求められています。このような環境変化に対して、国内企業の多くで、社員の意識改革やこれまでの働き方からの脱却が進まず、モノが売れた時代の強烈な成功体験から抜け出せずにいます。当社においても、このような過去より当たり前と認識している、様々な社内の常識からの脱却と、新たな文化風土の醸成が課題です。

この課題を乗り越え、企業も社員も共に持続的に成長するために、市場環境の変化に強く、多様性を受容する組織であることを目指しています。背景には、当社は運営戦略として「人の価値を引き出す」ということにずっと拘ってきました。

個の自律性を高め、共に成長する組織へ

「人の価値を引き出す」とは、社員の自律性を高めて、個々人が本来持っている価値をより発揮してもらうということです。自律した個人が集い、共生共創することで、多様な価値観を持つ変化に強い集団が形成されることを目指しています。社員の自律性を高めるとは、社員一人一人がどのような文化風土の会社で、どのような業務内容の仕事をしたいか、仕事を通じてどのように成長したいかなど、主体的に課題を捉え自らの意思で行動する範囲を拡大することだと考えます。既存の働く環境や仕組みが阻害要因であれば、それを取り除くことが必要です。これらの実現に向けた様々な取り組みを、コクヨらしい働き方改革として計画実施しています。

労働の柔軟化とQOL向上の実現に向けて

具体的な取り組みとしては、大きく2つあります。「基幹人事制度の刷新」と「働き方・福利厚生制度の変革」です。前者については、従来よりも成果と報酬が直接的に結びつきやすい仕組みを確立しました。

後者については、社員の自律性を育てる仕組みづくりとして、社員の職位や属性、年齢に関わらず運用できるように計画を進めています。働く時間や場所を、社員が自ら選択できる制度や仕組みの構築、多様な社員要望に応える福利厚生支援を整備することで、健康や学び、成長の機会をつくるのが狙いです。

さらに、一昨年より、テレワークの実施やサテライトオフィスの活用を推進する「ワクワク、スマートワーク」という時限的トライアルをはじめとして、時間や場所に縛られない多様な働き方を自ら選択できることなど、労働条件の柔軟化進めています。常に「時間の使い方」にこだわり、平等に与えられた1日24時間という時間をどう使うかがテーマですので、「今ある仕事をより効率化して時間をつくる」ことだけが目的ではありません。実現したい時間の使い方変化は「既存の働き方や手法そのものを見直して労働時間を減らし、個人の成長やQOL向上を実現するための時間をつくり投資する」という考え方です。

さらなる変化に備え改革を加速させる

現時点での働き方改革は、「must」ではなく「better」だから実施しているという企業が多いのではないでしょうか。ただ、少子高齢化をはじめとする日本が抱える課題やAI技術の進展などは加速度的に進み、社会要求も急速に強くなれば、働き方改革は早晩「must」になるでしょう。人や社会に選ばれる会社、必要とされる会社であるためには、今から改革に取り組みさらに加速させなければならないと考えています。

現在取り組んでいるさまざまな施策は、あくまで目標を達成するための手段です。会社が目指すビジョンを社員と共有し、理解を深めながら、市場環境の変化に強い多様性のある組織づくりと持続的成長に向けて着実に歩んでいきたいと考えています。

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