結の森プロジェクトとは
結の森プロジェクト概要
「結の森」とは
日本の森林の約4割は、木材として使うために育てられてきた人工林です。
それは天然林とは異なり、手入れをしなければ荒廃してしまう森です。
一方コクヨは、森林資源の利用で成長した企業です。
森林整備だけでなく、経済面でも貢献できないかと考え、
2006年10月、高知県の大正町森林組合(現:四万十町森林組合)とともに、
「結の森」プロジェクトをスタートさせました。
森をめぐる環境と経済の好循環
森を適正に管理し、健康な森を育てるためには、人間が適正に手入れをしなければなりません。
このプロジェクトでは、コクヨと四万十の森林組合、高校生、地元や行政の人たちが協力し、
森林を育てながら、地域の活性化を目指すとともに、間伐材から木の新たな価値をつくるため、
コクヨ全社を挙げて取り組んでいます。
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2006年10月、森を守る「仕組み」づくりをめざす
「四万十・結の森プロジェクト」がスタートこの美しい場所で、コクヨは地元高知県の大正町森林組合と何度も話し合いを重ね、
プロジェクトの具体的な計画が決められました。大正町森林組合をはじめ、
高知県立四万十高校や地域の方々、筑波大学大学院などの参加で計画は進められました。
めざすのは「環境と経済の好循環」、それはただ森林を保全することで終わらず、
森林を守る地元も活性化する「仕組み」をつくることです。 -
日本を代表する清流、四万十川。
その流域に、結の森はあります。高知県西部、日本最後の清流と呼ばれる四万十川。結の森はこの美しい川の中流域、
川面を臨む一帯に広がっています。
森の中は、せせらぎ、葉ずれ、鳥の声などが絶え間なく聞こえる生命の息吹に満ちた場所。森に足を踏み入れれば、その豊かさを全身で感じることができます。 -
「結」の意味とは
かつて農山村では、田植えなどで地域の人々が互いに助け合って共同作業を行う習慣があり、それを「結(ゆい)」と呼んでいました。
このプロジェクトはコクヨと地元の人々が互いに助け合ってはじめて実現されるもの。
「結の森」という名前には、そんな思いが込められています。
結の森活動実績
ここでは、「結の森」のこれまでの歩みと、対象面積やCO2吸収量などの数値情報をお伝えします。
活動年表
1998年、大正町森林組合との間伐材利用商品の業務提携に端を発するコクヨの取り組みは、
2006年10月に「四万十・結の森プロジェクト」としてスタートを切りました。
コクヨグループ各社(コクヨ、コクヨファニチャー、カウネット)が協働してプロジェクトを推進
しています。
これからも四万十の人々と協力しながら活動を続けていきます。
2022年 | 森林×脱炭素チャレンジ2022 優秀賞(林野庁長官賞) |
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2022年 | 日本自然保護大賞2022保護実践部門 大賞 |
2020年 | 第18回企業フィランソロピー大賞【森林の守り人賞】 |
2020年 | 持続可能な社会づくり活動表彰【機構会長賞】 |
2019年 | 低炭素杯2019 優秀賞 |
2019年 | 第7回環境省グッドライフアワード 環境大臣賞 「企業部門」 |
2018年 | 生物多様性アクション大賞2018 グリーンウェイブ賞 |
2017年 | ウッドデザイン賞2017 結の森PJ プロトコルカウンターのダブル受賞 |
2014年 | 四万十町役場本庁舎に間伐材カウンター(プロトコルカウンター)を納品 |
2012年 | カウネットが高知県「協働の森事業」に参画 |
2009年 | 間伐材家具「FUBI(フウビ)」の発売開始 |
2009年 | 清流基準調査を開始 |
2008年 | 植生調査を開始 |
2008年 | カウネット「結の森」シリーズ 「JAPAN SHOP SYSTEM AWARDS 2008」奨励賞 |
2008年 | カウネット「結の森」シリーズ 発売開始 |
2008年 | 高知県から「CO2吸収証書」の授与 |
2007年 | FSC©森林認証を取得 |
2007年 | 高知県「協働の森事業」に参画 |
2006年 | 結の森プロジェクトスタート |
結の森の対象面積、累計間伐面積
およびCO2吸収量の推移
コクヨグループは「結の森」の活動を通じて、
高知県の「環境先進企業との協働の森」事業にパートナーとして参画していることから、
2008年より高知県から「CO2吸収証書」が発行されています。
2006年に106haの森を対象として始まった結の森は、年々その対象範囲と間伐面積を拡大しています。
2021年時点の対象面積は5,430ha,CO2吸収量は累計で72,089t-Co2となりました。
CO2吸収証書に記載された吸収量の推移、
およびFSC対象面積・間伐面積の推移
累計間伐面積 (ha) |
FSC対象面積 (ha) |
CO2吸収量(累計) (t-CO2) |
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2021年 | 1,989 | 5,430 | 72,089 |
2020年 | 1,900 | 5,430 | 67,390 |
2019年 | 1,789 | 5,430 | 62,022 |
2018年 | 1,668 | 5,430 | 56,314 |
2017年 | 1,545 | 5,430 | 49,625 |
2016年 | 1,416 | 5,430 | 43,058 |
2015年 | 1,251 | 5,430 | 36,460 |
2014年 | 1,110 | 4,923 | 29,266 |
2013年 | 885 | 3,895 | 22,549 |
2012年 | 755 | 3,390 | 17,274 |
2011年 | 638 | 2,945 | 11,646 |
2010年 | 428 | 2,001 | 9,568 |
2009年 | 301 | 1,495 | 5,886 |
2008年 | 207 | 1,074 | 2,360 |
2007年 | 67 | 391 | 758 |
2006年 | 2 | 106 |