コクヨのマテリアリティ
-重点課題1-
Well-beingの向上
コクヨのマテリアリティ 社内外のWell-beingの向上
基本方針
「幸福」「健康」を意味するWell-being。コクヨでは、社員のワークライフバランスの実現や新たな働き方の推進、そしてジェンダー、障がい、国籍など多様性ある組織づくりによるイノベーション創出を通して、Well-beingの向上を図ってまいります。推進に当たり、コクヨでは「新しい働き方の提案」「ダイバーシティ&インクルージョン&イノベーション」の2点をチャレンジ目標として掲げました。
アウトカム | 2030年チャレンジ目標 | 2024年コミット目標 | |
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KPI | |||
イノベーションを生み、多様な人と社会のWell-beingを向上させる | ライフベーストワーキングを社会に提案、浸透させ自分らしく生きる人を増やしている | 多様な働き方の選択肢の挑戦数(時間、女性活躍など) 27挑戦 (3挑戦/年×9年) |
社員の可処分時間獲得に向けた価値観変革 管理職・従業員の有給休暇取得率100% |
指導的地位の女性比率12% | |||
社会のバリアをなくし、活き活きと働き学ぶ人を増やしている | インクルーシブデザインを経た新シリーズ上市率50%以上 | インクルーシブデザインを経た新シリーズ上市率20%以上 |
2022年の実績 | 2023年の計画 |
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コクヨのWell-being
多様な働き方への挑戦
コクヨ式ハイブリッドワークの実践
2022年より「コクヨ式ハイブリッドワーク」を開始しました。多様性を尊重しながらチームとして生産性・創造性を高める働き方に挑戦し、個人の成長とチームの成果を共に実現することを目指しています。自分らしい働き方・学び方・暮らし方のバランスが整っている状態を「Life Based Working」と定義付け、多様な人材がそれぞれのLife Based Workingの実現を通じて、コクヨらしい働き方を実践しています。
働く環境も拡充し、サテライト型の社員向け多目的スペース「n.5(エヌテンゴ)」を開設しました。サテライトオフィス利用だけでなく、社員の働き方・学び方・暮らし方に寄り添う場所として、自主勉強会や個人主催のイベント開催など、多様な様々な目的で活用しています。
業務以外にも目的に応じて
自在に使いこなせる「n.5」
物流現場での働き方改革
2024年問題など人材にまつわる様々な課題がある物流業界において、コクヨロジテムは積極的に働き方改革を推進しています。2022年には配送センター勤務者にもフレックスタイム制度を導入し、配送現場での活用率も向上。物流業界における柔軟な働き方の実践事例となっています。
可処分時間の獲得に向けた価値観変革
可処分時間の獲得に向けて「生産性の向上」「意識・風土の醸成」を目指し、全社横断のタスクフォースが、社員参加型の3つの実験を行いました。
- 会議の生産性向上を目指す実験
開催頻度や出席者の絞り込み、アジェンダの事前確認など、会議を行う時のアクションをチーム単位で見直し、会議の質を高めることに挑戦しました。
- 多様な価値観に気付くための実験
多様性の理解のためには、一人一人の価値観の違いに気づくことが大切です。様々な世代や部門の社員が集まり、職場のコミュニケーションを題材に対話型のワークショップを行いました。
- 有給休暇の活用方法を探求する実験
自分の過去・現在・未来における意志や関心と向き合い、自身にとっての有意義な休暇の活用の仕方を見つけるワークショップを開催しました。
健康経営に関する取り組み
サステナブル経営指針「自律協働社会の実現に向け、ワクワクする未来のワークとライフをヨコクし、事業を通じて持続可能な社会を牽引する」の実現には、社内外のWell-being向上が重要だと考えています。
従業員の心身の健康とワークエンゲージメントを維持・向上させ、活き活きと働くための様々な施策を推進し、そこで得られた気付きを社会への「健康的な働き方」提案につなげていくことが、コクヨの健康経営であると位置づけ、「コクヨ健康経営宣言」をアップデートしました。あわせて「コクヨ健康経営戦略マップ」を策定し、体系的に取り組みを推進しています。
「健康経営優良法人2023(ホワイト500)」認定
コクヨとカウネットが経済産業省と日本健康会議が共同で選出する「健康経営優良法人2023(ホワイト500)」に、コクヨマーケティングが「健康経営優良法人2023(大規模法人部門)」に認定されました。
社会のWell-being
インクルーシブデザインの始動「HOWS PARK」の構築
コクヨのインクルーシブデザインの定義は、「障碍者を始めとした、社会のバリアに阻まれている人と企画段階から共感・共創することで、新たな課題を発見・解決すること」です。リードユーザーとの対話を通じて関係性を築き、共感共創によって社会に新たな価値を提案します。2022年より、特例子会社コクヨKハートと連携し、インクルーシブデザインによる商品開発を開始しました。家具、ステーショナリーなどの開発において、障碍特性や多様性に配慮した設計・デザインに挑戦しています。
また、本社オフィスの1階にインクルーシブデザイン手法を用いたダイバーシティオフィス「HOWS PARK」を構築しました。構築の初期段階から、聴覚・精神・下肢障碍・車椅子ユーザーなど様々なリードユーザーとの対話を重ね、誰もが安心して使いやすいオフィス空間を実現しました。
「HOWS PARK」はコクヨにおけるインクルーシブデザインの実証実験の場としても活用していきます。