国産材・地域材
地球環境とともに 国産材・地域材
国産材・地域材の利用
日本の国土面積の約67%を占める森林は、土砂の流出防止や水源涵養と呼ばれる保水機能、CO2の吸収作用などの役割を果たしており、再生産可能な資源でもあります。しかし、その中の約4割に当たる人工林の多くは、間伐などの手入れが遅れ、前述のような森林の多面的機能が発揮できずにいます。
コクヨは1998年から間伐材家具の開発に取り組み、2000年より販売しています。オフィスで積極的に国産材(間伐材)を使うことにより、新しい木材需要を喚起するとともに、森林と生きる持続的社会の実現を後押ししたいと考えています。
プロトコルカウンター
全国の地域材を使いたいというニーズにも応えられるよう、開発された窓口カウンターです。grafデコラティブモードナンバースリーのデザインにより、すっきりとモダンなテイストに仕上げています。天板のエッジに杖倒れ防止や車イス利用者用グリップなどを採用したユニバーサルデザインにも配慮した製品です。
EFカウンター地域材幕板タイプ
将来的な組織変更や運用に合わせて機能拡充が可能な施工型カウンターです。高齢者や車イス利用者にも配慮した、ユニバーサルデザイン仕様です。幕板のみを地域材に対応することによって、標準タイプと同じ機能やバリエーションを実現しています。プロトコルカウンター同様、天板のエッジに杖倒れ防止や車イス利用者用グリップなども採用しております。
コクヨグループ木材調達基本方針
2021年4月に長野県上田市の新本庁舎が完成しました。コクヨは窓口カウンターに、既製品のEFカウンターの幕板に上田市産ヒノキを使用したタイプを納入しました。木製の造り付けのカウンターではなく将来の窓口の変更などに柔軟に組み換えができ、また既成品カウンターでありながら来庁者の目につく幕板部分にのみ地域産材を使用したものをご提案、コスト面でも満足いただける商品になりました。庁舎建物には省エネ性能の高い空調や照明設備を導入、内装材には地元産木材をふんだんに利用するなど環境への配慮が施された空間となっており、EFカウンターも空間デザインやコンセプトに溶け込んだ存在となっています。コクヨグループでは今後も公共建築物の木質化と木材利用促進を支援するため、地域材を有効に活用し環境に配慮した機能的で使いやすい製品を提供していきます。