人材マネジメント

社会 人材マネジメント

考え方

「事業と人材の同時成長」を基本方針として、事業領域の拡大により多様な事業の集合体となることと、個人の社会におけるキャリアの可能性拡張を両立するような成長サイクルの実現を目指しています。

実現したい「事業と人材の同時成長」サイクル

しくみ

新たな挑戦機会の創出

2018年度より本格運用を開始した人事制度では、基幹職は年齢や経験に関わらず役割と責任の大きさに応じた役割等級、一般社員は能力の大きさに応じた能力等級としています。会社の戦略に応じて組織・役割を明らかにした上で適材をマッチングする適所適材の配置、会社全体で「何のために、何をするのか」を上司部下の対話でつなぐ目標設定、達成度を絶対評価しメリハリをつけた処遇への反映を推進しています。
2019年度から、人事制度をインフラとして活用しながら適所適材の配置登用、能力開発の取組みを強化して参りました。実際に、30歳代前半で経営の一端を担う基幹職登用、30歳代後半での部長への登用、40歳代での役員への登用など、年齢に関わらない配置登用事例が増えてきました。
今後は「長期ビジョンCCC2030」達成に向け2021年11月に発表した第3次中期経営計画「Field Expansion 2024」を推進し、事業の変革や創出を牽引するリーダーの育成、社内の人材の流動性を高めて多様な人材が活躍する機会の創出に取り組んで参ります。

「事業と人材の同時成長」実現に向けた人材マネジメント体系

会社は「新たな機会創出/原石層の早期発掘」「タイムリーな配置登用」「挑戦を援護」「複眼で成長レビュー」にこだわり、人材育成サイクルを戦略的に回します。

キャリアセンターを設置し、社員一人一人の新たなチャレンジを支援する機能を強化

事業の課題解決と個人の成長をつなげながら、社員一人一人の意思や能力を踏まえた個人起点での新しいチャレンジを後押ししていく組織として、2018年に「キャリアセンター」を設置し、運営を強化しています。社員一人一人が中長期的にコクヨでチャレンジしたい仕事や伸ばしたい能力を意思表明する「キャリアチャレンジ」という仕組みを活用しながら、専門アドバイザーによる個別キャリア面談を通じて、社員がキャリアや能力を伸ばす方向性を具体化していくことを支援しています。社員一人一人との対話を通じて本人の意思を把握し、能力やキャリア等の人材データを活用した適所適材の配置登用につなげていくことで、新たなチャレンジを後押ししています。

2021年の取組み

新たな挑戦機会の創出

  • 社内複業「20%チャレンジ」の実施

2020年より、主体的なキャリア形成・能力向上、組織の活性化を後押しすることを目的として、自ら手をあげ、業務時間の20%程度を活用して他組織の業務にも参画する「20%チャレンジ(社内複業)」の取組みを開始しました。組織側の求人テーマに対し社員が応募し、求人先の上司と人事でマッチングを行っています。期間は3~12か月で、取組みでの成果や貢献も個人の実績評価に加味する形で運用し、2年間で約120名が参加。海外事業の市場調査や戦略推進支援、学びのデジタル化の未来を見据えた研究開発、社員の環境意識の向上等、所属事業や組織を跨いだテーマにチャレンジしています。また、生産性を高めながら現業の成果を落とさずに「現業80%+新しいテーマ20%」の状態を目指し、業務工数を可視化しながら、本人・上司・人事で対話しながら、業務の見直しや軌道修正を進めています。

  • 「コクヨマーケティング大学」「コクヨマーケティング大学院」の実施
  • 「コクヨマーケティング大学」は、新規事業の構想や戦略策定を通じたマーケティングスキルの習得により、顧客起点で未充足ニーズを捉えて課題解決を推進する仕事の仕方にチャレンジするために、社会人経験3~12年目の若手層を対象とした経営答申型実践プログラムです。戦略・マーケティング手法について学んだ後、すぐに得た知識を使ってコクヨの新規事業企画案に落とし、外部の戦略プロフェッショナルによるコーチングを受けながら、約半年間チームで磨き上げ、最終的に経営に答申する形式です。2017年より取り組みを始め、開発や企画に限らずあらゆる職種の若手社員110名以上がチャレンジしてきました。開設から5年を経て、卒業生が伴走するメンター制度導入による学びのレベルアップ、卒業生の現業でのアウトプットの変化や新たなチャレンジに繋がる異動等、マーケティング大学を起点とした展開やアクションに繋がっています。
    「コクヨマーケティング大学院」は、未来の事業環境を客観的に考察し、戦略検討する仕事の進め方にチャレンジするために、30−40代の中堅リーダー層を中心にしたプログラムです。経営議論を経て決めた10年先を見据えた事業テーマに対し、外部の経営戦略プロフェッショナルによるコーチングを受けながら、約9か月間チームで磨き上げ、最終的にコクヨの成長戦略を経営に答申します。2021年実施の3期までに累計約70名がチャレンジしています。実際の提案12案の中から、3案がプログラム終了後も会社としての事業化に向けた継続検討フェーズが進んでいます。また、1〜2期生44名のうち約65%が、卒業後に全社プロジェクト等より大きな役割への挑戦機会を掴み、成長、活躍しています。

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