法順守と汚染の予防

環境 法順守と汚染の予防

考え方

環境関連法規はもとより、当社が同意した業界などの指針及び自主基準を順守し、環境汚染の予防に努めています。

2023年の総括

コクヨグループでは現在、日本国内においては、29の環境法令が該当しており、毎年6月に各法令の順守評価を実施しています。2023年は、ファニチャー製品の一部において、再生プラスチックの使用重量比が適合基準を満たしていないことによる、グリーン購入法の表示に関する誤表記が判明しました。このような事態が再発することのないよう、カタログ表記の精度向上に努めてまいります。その他、重大な法違反はありませんでした。

水リスクに対する対応

⽔は地球上で活動するすべての⼈・企業・団体等にとって必要不可⽋な資源である⼀⽅で、世界⼈⼝の増加等に伴い、⽔に関するリスクが⾼まっています。
コクヨグループでは、⽔を貴重な資源と捉え、効率的な利⽤に努めるとともに、⽔に関するリスクを適切に把握し、対応してまいります。

水リスクに関する認識

コクヨグループでは、世界資源研究所(WRI)が提供する、⽔リスクに関する評価ツールであるAqueduct を基に、同データベースにおいて⽔ストレスがExtremely High およびHighと評価されている47か国を⽔ストレス地域と定めております。⽔ストレス地域のうち、弊社はインドとタイに⽣産拠点を持ち、インドでは⽂房具や画材の⽣産、タイではファイル類やテープのりの生産を⾏っております。当該地域における⽔使⽤量については適切な管理および情報収集を⾏ってまいります。
現時点においては、弊社の事業に関して⽔不⾜による事業への影響などといった⽔リスクは顕在化していませんが、当該地域の現地情報については引き続き把握に努め、⽔リスクを分析するとともに、弊社の事業活動が環境に悪影響を与えることのないよう、適切な事業運営を⾏います。

水に関する法規制・基準等の順守

コクヨグループでは事業地域における法規制・基準等を順守しており、2023年度において⽔に関連した法令違反・不正等について指摘された事項はございません。

●コクヨグループにおける水の使用量および水ストレス地域における水の使用量(2023年)

単位:千㎥

全社 コクヨカムリン コクヨ-IK (タイランド)
合計 タラプール パタルガンガ サンバ
インプット 取水量 298 62 26 25 12 19
アウトプット 排水量 213 38 26 0 12 15
公共水域排水 40 - - - - -
下水道への排水 173 38 26 - 12 15

コクヨグループの水利用量の5割超は日本国内での使用によるものです。加えて、製造行程の中ではスチール製品の塗装工程にその多くは使われています。オフィス家具の主力製造工場である芝山工場(千葉県)では、水資源の有効利用のために洗浄水を循環利用し、節水に努めています。洗浄水については脱臭炉の排熱の再利用で蒸発させ、基本的には無排水としています。なお、処理工程で発生する汚泥は減容し適正に廃棄処理を行っています。

製品含有化学物質管理の推進

コクヨグループは、法規制物質の不使⽤はもとより、環境や⼈体への悪影響が懸念される物質の使⽤状況を管理し、情報提供することは、商品を提供する事業者すべてに共通する社会的責務であると考えます。⼀⽅、従来の化学物質固有の危険有害性のみに着⽬したハザードベース管理から科学的⼿法に基づいたリスクベース管理へのシフトが明確となってきています。こうした世界的な流れを受けて、2014年に、ハザードベースでの物質リストの特定をし、2015年はこの物質リストを基に優先順位の⾼い製品から順次調査を実施しました。2017年は調査結果から得られた情報を基に含有物質の有害性や曝露状況を評価し、「製品含有化学物質管理基準ガイドライン【ステーショナリー編】」を作成し運⽤を開始しました。2023年は日本の家庭用品規制法及び海外の化学物質規制に関する講習会を実施し化学物質規制の順守や安全性情報の開⽰等のお客様の要望に応えていくために従業員の⼒量の向上に努めています。

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