トップメッセージ

2030年の持続的な成長に向け、
事業領域の拡大を加速

コクヨ株式会社
代表取締役社長

黒田 英邦

平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

さて、2022年におけるわが国経済は、新型コロナウイルス影響からの経済正常化の動きは続いているものの、中国におけるロックダウン影響やウクライナ情勢の長期化、急激な円安による資源価格及び原材料価格高騰の影響を大きく受けております。

このような状況のもと、当社グループは「長期ビジョンCCC2030」実現に向けて、既存事業のブラッシュアップと領域拡大による成長を目指す第3次中期経営計画「Field Expansion 2024」において、既存事業からのリソース再配分や戦略経費支出の積極化など、 事業領域の拡大に向けた取り組みを推進しております。当社グループを取り巻く経営環境は激変しておりますが、事業環境や顧客ニーズの変化に柔軟に対応することで、引き続き強い競争力を発揮できているものと考えております。

売上高は、ファニチャー事業が期初目標未達となった影響及びステーショナリー事業における上海ロックダウン影響により前期比2.8%増の3,009億円となりました。売上総利益は鋼材を中心とした原材料価格の高騰影響を受けたものの、商品価格改定の浸透等の取り組みにより前期比2.8%増の1,166億円、売上総利益率は、38.8%と前期に引き続き高い水準を維持いたしました。販売費及び一般管理費は、前期比4.0%増の973億円、売上高販管費率は、前期比0.4ポイント上昇の32.3%となり、事業領域拡大に向けた積極的な戦略経費支出を推進することができました。

以上により、営業利益は、前期比2.9%減の193億円となりました。経常利益は、前連結会計年度に持分法適用関連会社であったぺんてる株式会社にかかる減損損失50億円を営業外損失として計上した反動等により、前期比30.1%増の213億円となりまし た。親会社株主に帰属する当期純利益は、ぺんてる株式会社にかかる投資有価証券売却等により前期比34.1%増の183億円となりました。

今後とも末永いご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

ページトップへ