コクヨのマテリアリティ
-重点課題5-
自然共生社会への貢献

コクヨのマテリアリティ 自然共生社会への貢献

重点テーマ 5 自然共生社会への貢献

基本方針

主要製品のノートや家具をはじめとし、多くの木質材料を活用して事業を行っている企業として、持続可能な森林資源の保全は重大な使命です。コクヨではこれまでも、環境影響最⼩化のために生物多様性に配慮して事業を行い、有害化学物質削減を推進してきました。
自然資本と事業活動のバランスをとり健全な地球を守る為、自社の自然環境負荷の把握と、その改善に向けた計画を推進していきます。

マテリアリティ目標

アウトカム 2030年チャレンジ目標
KPI
自然資本とバランスがとれた事業活動を行い健全な地球を守る 自然環境負荷とその改善に向けた活動を開示し、環境を損なわない意識を市場に形成している 事業活動における自然環境負荷の可視化を実現し±0達成
森林保全(毎年150ha程度の間伐)
ヨシ原保全(毎年1.5ha程度のヨシ刈り)

2023年実績と2024年計画

2023年の実績 2024年の計画
  • ⾃然環境負荷把握のために原材料、事業所及び周辺リスクの把握に着手
  • 森林保全間伐⾯積:64.23ha
  • ヨシ原保全 ヨシ刈り⾯積:1.26ha
  • コクヨグループ紙・木材調達基準の運用
  • ポジティブ(プラス)活動の展開

自然環境負荷把握のための活動

森林由来の資源を活⽤し事業を⾏う企業の責任として、「⾃然との共⽣とは何か」をテーマに⽣物多様性の理解、事業と⽣物多様性の関係性、原料リスクの検討、事業所及び周辺リスクの把握などに着⼿しました。併せて、近々情報開⽰が求められるTNFD(⾃然関連財務情報開⽰タスクフォース)の動向並びに内容の理解にも努めました。

推進のためのしくみ

コクヨグループ木材調達基本方針

コクヨグループは、2011年に「⽊材調達基本⽅針」を制定し、持続可能な森林資源を原料とすることを明確にしました。また、創業時より紙をはじめとした森林由来資源を活⽤して事業を展開・発展してきました。私達は、地球温暖化の抑制や⽣物多様性など森林の果たしてきた役割を認識し、資材の調達に関して合法性・透明性・持続可能性に配慮しながら、今後も森林資源との調和ある発展を⽬指します。

コクヨグループ木材調達基本方針

当社グループは、以下の方針に基づく森林由来資源の調達を推進するとともに、その継続的改善に努めます。

  1. 木材貿易における違法伐採・違法取引問題を認識した、より透明性の高い資材の調達
  2. 森林資源の持続的利用のための、より適切なサプライチェーンからの資材の調達
  3. 地域における森林の社会的な価値・役割の認識に基づく、その維持・保全に配慮した資材の調達

コクヨグループ紙・木材調達基準を制定しました

2024年4月に「コクヨグループ紙・木材調達基準を策定し、この基準を満たす紙・木材の調達をしていきます。これまで以上に、サプライチェーン上のすべての人々の安全や人権に配慮した持続可能な調達を推進していきます。

コクヨグループ紙・木材調達基準

コクヨの事業は、紙製品や木材など、自然の恵みに大きく依存しています。紙も木材も再生可能な原料であるので、適切に管理された紙と木材を使用すれば、コクヨの事業は持続可能です。けれども、それを供給する自然が適切に保全されなければ、コクヨの事業も持続することはできません。このことを強く意識し、私たちは事業の基盤である生態系や生物多様性をしっかりと保全あるいは強化しながら、そしてサプライチェーン上で関わる全ての人々の安全と人権に配慮しながら、持続可能な調達を行います。

  1. 紙・木材ともに、原則として国際的に信頼される認証原材料(※)を優先して使用します。
  2. やむを得ない理由により認証原材料が使用できない場合には、以下の項目を確認できる合法な紙製品及び木材を使用します。
    1. 最上流の生産地まで確実にトレースバックできること
    2. 生産国の法令等を遵守していることを証明する書類が入手できること
    3. 絶滅が危惧される種ではないこと
    4. 自然生態系に悪影響を与えていないこと
    5. 地域の環境や社会に悪影響を与えていないこと
  3. 再生された原料である場合には、市中からリサイクルされた合法な再生紙・リサイクル材のみを使用します。
  4. 上記の条件に該当する原材料の割合を常にモニタリングいたします。2030年までには以上に該当する原材料の割合を100%にすることを目指します。
  5. 認証原材料であってもその持続可能性に疑義が生じた場合には、基準に合致していることが確認できるまで、いったん調達を中止する場合があります。

上記の調達基準は紙・木材について適用いたしますが、それ以外の原材料についてもこれに準じた調達を行い、将来的には個別に調達基準を設けます。

現在のところ認証制度としてはFSC®、PEFCがあります。

「合法性・持続可能性に係る事業者認定」を取得

コクヨはJOIFA(日本オフィス家具協会)の「合法性・持続可能性に係る事業者認定」を取得しています。「合法性・持続可能性の証明に係る事業者認定実施規程」に基づき、帳票管理や責任者選任、使用実績報告など合法性・持続可能性が証明された木材、木材製品の使用・販売推進に努めています。​

合法性・持続可能性に係る事業者認定

「木材合法性証明デューデリジェンスシステムマニュアル(家具版)」の運用結果

「木材合法性証明デューデリジェンスシステムマニュアル(家具版)」に基づく年次調査(2023年)の結果、調査対象木材につきまして全て合法性が確認されております。今後も本マニュアルの有効性をより高めていくとともに、厳格な確認を実施していきます。尚、本マニュアル(Ver1.4)はホームページにて公開しています。

木材合法性証明デューデリジェンスシステムマニュアル(家具版Ver.1.4)

木材利用状況

2023年のファニチャー商品に利⽤する⽊質材料は約6,958トンでした。これは全原材料(梱包材除く)の15%に相当します。この⽊質材料の内、17%が無垢材や合板など「原⽊を材料とする⽊質材料」で、83%が間伐材、廃⽊材、未利⽤材及びその⼆次加⼯品である⽊質ボード(MDFやパーティクルボード)など「原⽊を材料としない⽊質材料」となっています。これらの情報はJOIFA(⽇本オフィス家具協会)へ「グリーン購⼊法」の合法⽊材事業者認定の年別取扱実績として毎年報告しています。また、JOIFA⽊質表記ガイドラインに沿って「原⽊を材料とする⽊質材料」の樹種を把握するよう努めています。

木材利用実績調査

コクヨではファニチャー商品に利用する木質材料の樹種、取扱量、原産国・地域を毎年、調査しています。
ただ、市販部品等に関しては、原産国の特定は困難を極めておりますが、持続可能な資源利用のため、引き続き把握に努めていきます。

樹種名 材形状 取扱量(m³換算) 原産国・地域等
アッシュ 4 アメリカ
カプール 単板 18 インドネシア、マレーシア
スギ 合板 4 日本
ビーチ 集成材 56 クロアチア、ドイツ
ポプラ 142 中国、カナダ、アメリカ
メープル 1 アメリカ
ラワン 365 アメリカ、カナダ
ラバーウッド 集成材 16 タイ、ベトナム
ラジアタパイン 集成材 2
ファルカータ 集成材 224 インドネシア
ブナ 合板 15 ドイツ
メランチ 9 マレーシア
合計 857
  • サプライヤーから伝達された情報を集計。MDFなど原木を材料としない木質材料は除く。
  • 原産国・地域などが特定されている樹種のみ開示しています。

国産材・地域材の利用

⽇本の国⼟⾯積の約67%を占める森林は、⼟砂の流出防⽌や⽔源涵養と呼ばれる保⽔機能、CO2の吸収作⽤などの役割を果たしており、再⽣産可能な資源でもあります。しかし、その中の約4割に当たる⼈⼯林の多くは、間伐などの⼿⼊れが遅れ、前述のような森林の多⾯的機能が発揮できずにいます。
コクヨは1998年から間伐材家具の開発に取り組み、2000年より販売しています。オフィスで積極的に国産材(間伐材)を使うことにより、新しい⽊材需要を喚起するとともに、森林と⽣きる持続的社会の実現を後押ししたいと考えています。

2006年から⾼知県の⼤正町森林組合(現在の四万⼗町森林組合)とともに、「結(ゆい)の森プロジェクト」として森林保全活動を⾏っています。このプロジェクトにより育まれた⽊材をはじめ、国産⽊材の活⽤を通じて⼈と⾃然がより良く共⽣する社会へ貢献することを⽬指す⽊製家具ブランド「yuimori」を上市しました。国産⽊材を活⽤した美しく存在感のあるデザインと、オフィスで使える品質が特⻑の商品です。また、適切な廃棄ができることを意識した設計を⾏っています。
プロダクトデザインは、建築から家具のデザインまで幅広く活動している芦沢啓治⽒、⽊の素材感豊かなデザインを具現化したのは、⽊製家具に精通している株式会社天童⽊⼯(本社:⼭形県天童市/社⻑:加藤幸男)によるものです。また、快適な座り⼼地への⼯夫など、コクヨのオフィス家具開発での知⾒も取り⼊れています。
「yuimori」を通じて、⾃然共⽣社会への貢献を⽬指します。

EFカウンター地域材幕板タイプ

将来的な組織変更や運⽤に合わせて機能拡充が可能な施⼯型カウンターです。⾼齢者や⾞イス利⽤者にも配慮した、ユニバーサルデザイン仕様です。幕板のみを地域材に対応することによって、標準タイプと同じ機能やバリエーションを実現しています。天板のエッジに杖倒れ防⽌や⾞イス利⽤者⽤グリップなども採⽤しております。

森林認証商品

コクヨは2003年よりFSC®・COC認証を取得しています。FSC(Forest Stewardship Council®森林管理協議会)とは、国際的な森林認証制度を行う第三者機関の一つで、森林環境を適切に保全し、地域の社会的な利益にかない、経済的にも継続可能な森林管理を推進することを目的としています。また、COC認証とは、Chain-of-Custodyの略で、加工・流通過程の管理の認証です。コクヨグループではコクヨ・カウネット・コクヨ工業滋賀がFSC®・COC認証を取得し、コピー用紙・ノートなどのFSC®認証商品を販売しています。2016年にはPEFC・COC認証も取得しました。PEFC(Programme for the Endorsement of Forest Certification Schemes)とは、各国・地域で作成された森林認証基準を相互承認する団体です。
コクヨグループでは持続可能な森林資源利用のため認証商品の拡大に努めていきます。(FSC® C004748)

責任ある森林管理のマーク

結の森プロジェクト

2006年、コクヨは高知県四万十町大正地区の民有林を「結の森」と名付け、「人工林の再生」と「自然環境と地域社会の再生」をテーマに、間伐材の有効活用を中心とした森林保全を開始し、2007年よりFSC®(Forest Stewardship Council® 森林管理協議会)の森林認証を取得しています。結の森は現在、対象面積は5,425ha、累計間伐面積が2,053haまで拡大しています。また、2007年より、高知県から「CO2吸収証書」が交付されており、2022年度単年では4,133t-CO2、累計では76,222t-CO2になりました。(期間:2006年4月~2023年3月)また、結の森活動から生まれた新たなサステナブルな木製家具ブランド「yuimori」が、「第6回エコプロアワード」優秀賞と「ウッドデザイン賞2023」を受賞しました。2017年には結の森活動そのものが「ウッドデザイン賞2017」を受賞しています。その他、2018年には「生物多様性アクション大賞 特別賞 グリーンウェイブ賞」、2019年には「低炭素杯2019 優秀賞」、「第7回環境省グッドライフアワード環境大臣賞 企業部門」、2020年には「持続可能な社会づくり活動表彰【機構会長賞】」、「第18回企業フィランソロピー大賞【森林の守り人賞】」2022年1月に「日本自然保護大賞2022 保護実践部門 大賞」、5月に林野庁「森林×脱炭素チャレンジ2022優秀賞(林野庁長官賞)」を受賞しています。

高知県から「CO2吸収証書」が授与されました

2023年11⽉11⽇、四万十町庁舎にて、⾼知県林業振興・環境部 坂田課長補佐よりコクヨ分:3,497t-CO2、カウネット分:636t-CO2、計4,133t-CO2分の「CO2吸収証書」が授与されました。坂田課長補佐より「⻑年にわたり、環境保全・森林整備・産業振興・⾼知県のPRなど、さまざまな⾯で⼤変貢献していただいている」と感謝の⾔葉をいただきました。カウネットでは活動への理解と賛同者を増やすため、お客様のポイントを結の森の間伐に寄付する仕組みを2008年から実施しており、2023年は186件のお申し込みがありました。
尚、4,133t-CO2は、コクヨグループの2023年のCO2排出量36,829t-CO2の約11%に相当する量となります。森林保全のみならず地球温暖化防⽌の観点でも重要な取り組みとなっています。

FSC®認証を取得しています

結の森は2007年よりFSC(Forest Stewardship Council®森林管理協議会)の森林管理認証を取得しています。
2023年8⽉24⽇〜25⽇に定期審査が実施され、引き続きFSC®認証を継続しています。

森林保全活動を⾏う上で必要不可⽋なのは、間伐効果を「⾒える化」することです。活動の効果を⻑期的に監視していくため、四万⼗町森林組合、四万⼗⾼校、⾼知県・四万⼗町の職員の皆さんと共同で、モニタリング調査を実施しています。2023年は10月5日に四万⼗川清流基準調査、11⽉19⽇に植⽣調査を実施しました。植生調査では、特定の2地点において調査を継続しています。

結の森にて、動物と鳥の調査を実施しました。
2023年5月11日、専門家、四万十高校生と結の森エリア内の打井川地区、芳川地区、下津井地区の6か所に各2台(計12台)のカメラを設置しました。撮影調査は、11月7日までの約6か月間にわたり実施しました。
また、鳥類調査の専門家の協力を得て、6月16-17日にかけて野鳥調査が行われました。
調査の結果、天然記念物のヤマネをはじめ、哺乳類で11種、鳥類で46種が確認でき、生物多様性が維持されていることをあらためて認識しました。

哺乳類確認種リスト

目和名 科和名 種和名 種学名
霊長目 オナガザル科 ニホンザル Macaca fuscata
齧歯目 ネズミ科 ヒメネズミ Apodemus argenteus
ネズミ科の種
リス科 ムササビ Petaurista leucogenys
モモンガ(?) Pteromys momonga
ヤマネ科 ヤマネ Glirulus japonicus
翼手目 コウモリ目の種 Chiroptera
食肉目 イヌ科 タヌキ Nyctereutes procyonoides
イタチ科 アナグマ Meles anakuma
テン Martes melampus
イタチ科
ジャコウネコ科 ハクビシン Paguma larvata
兎目 ノウサギ科 ニホンノウサギ Lepus brachyurus
偶蹄目 イノシシ科 イノシシ Sus scrofa
シカ科 ニホンジカ Cervus nippon
6目 10科 11種
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科数及び種数は、判別ができた数。

鳥類確認リスト

目和名 科和名 種和名 種学名
ハト目 ハト科 キジバト Streptopelia orientalis
アオバト Treron sieboldii
カツオドリ目 ウ科 カワウ Phalacrocorax carbo
カッコウ目 カッコウ科 ジュウイチ Hierococcyx hyperythrus
ホトトギス Cuculus poliocephalus
タカ目 タカ科 トビ Milvus migrans
オオタカ Accipiter gentilis
サシバ Butastur indicus
フクロウ目 フクロウ科 フクロウ Strix uralensis
オオコノハズク Otus semitorques
アオバズク Ninox japonica
ブッポウソウ目 カワセミ科 アカショウビン Halcyon coromanda
カワセミ Alcedo atthis
ヤマセミ Megaceryle lugubris
ブッポウソウ科 ブッポウソウ Eurystomus orientalis
キジ目 キジ科 ヤマドリ Syrmaticus soemmerringii
キツツキ目 キツツキ科 コゲラ Dendrocopos kizuki
アオゲラ Picus awokera
スズメ目 ヤイロチョウ科 ヤイロチョウ Pitta nympha
サンショウクイ科 リュウキュウサンショウクイ Pericrocotus divaricatus tegimae
カササギヒタキ科 サンコウチョウ Terpsiphone atrocaudata
カラス科 カケス Garrulus glandarius
ハシブトガラス Corvus macrorhynchos
シジュウカラ科 ヤマガラ Sittiparus varius
シジュウカラ Parus minor
ヒヨドリ科 ヒヨドリ Hypsipetes amaurotis
ウグイス科 ウグイス Horornis diphone
エナガ科 エナガ Aegithalos caudatus
ムシクイ科 センダイムシクイ Phylloscopus coronatus
メジロ科 メジロ Zosterops japonicus
キバシリ科 キバシリ Certhia familiaris
ミソサザイ科 ミソサザイ Troglodytes troglodytes
カワガラス科 カワガラス Cinclus pallasii
ヒタキ科 トラツグミ Zoothera aurea
クロツグミ Turdus cardis
キビタキ Ficedula narcissina
オオルリ Cyanoptila cyanomelana
スズメ科 スズメ Passer montanus
セキレイ科 キセキレイ Motacilla cinerea
セグロセキレイ Motacilla grandis
アトリ科 カワラヒワ Chloris sinica
イカル Eophona personata
ホオジロ科 ホオジロ Emberiza cioides
9目 27科 43種
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外来種 コジュケイ Bambusicola thoracicus
サンジャク Urocissa erythrorhyncha
ソウシチョウ Leiothrix lutea
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ReEDENプロジェクト

琵琶湖の⽔環境、⽣態系、そしてCO2の回収に重要な役⽬を果たしているヨシ(葦)原。「ヨシ葺き屋根」「すだれ」等の伝統産業の衰退により、⼿⼊れが⾏き届かなくなったことで、かつて260haあったヨシ原は半減してしまいました。滋賀県では、1992年にヨシ群落保全条例を定め、「守る」「育てる」「活⽤する」の3本柱で保全に努めています。これらの条例を実践することで豊かな琵琶湖環境を守り、気候変動の軽減にも貢献できると考えたコクヨ⼯業滋賀は2007年より、ヨシを通した「活動」と「活⽤」の両輪で、琵琶湖環境の保全・維持に貢献する事業を継続しております。

ボランティア活動組織「ヨシでびわ湖を守るネットワーク」はコロナ禍にあって活動休止(コクヨ工業滋賀単独で活動)しておりましたが、2023年2月よりネットワークでの活動を再開しました。近年企業のサステナブル活動や環境取り組みにおける継続的活動の意識の高まりと、個人の将来を見据えた環境取り組みの重要性の意識の高まりで環境活動への参加者も増えてきています。当初からの「地域共通の環境課題に一緒に関わっていく」このことへの関心も高まってきていると考えます。現在132社の賛同をいただきヨシ刈り活動(年3回/12月〜3月実施)を継続して実施しております。(2023.2月西の湖ヨシ刈り2回開催、12月伊庭内湖ヨシ刈り開催、2024.2西の湖ヨシ刈り2回開催、12月伊庭内湖ヨシ刈り予定)また、夏場も地域のイベント(外来魚駆除釣り大会、ヨシ原観察カヌー体験)にネットワークを通じて参加案内や開催紹介を行っています。
ヨシは、刈ってやることで、生長していく時のCO2吸収や水の浄化作用が高まります。コロナ禍で管理面積も減り、刈られていないヨシ原のヨシと比べると、ヨシ刈りをされているヨシ原は太く、丈も長く、活性も上がります。
近年では、ネットワーク会員以外の各社の関連企業様の参加も増えてきて、横への繋がりも広がってきております。今年で35回を数え、総勢5500名(累計)の参加をいただき活動協力いただいております。今後も活動を継続していきます。

ヨシ原保全を通した低炭素社会づくりへの挑戦 ~ 保全活動の成果を見える化する ~

ヨシ原のバイオマス調査では、ヨシ原内の規定本数を刈り取り、ヨシの「長さ」を測定し平均値データと保全⾯積を「ヨシ刈り活動によるCO2回収量の算定ツール」に入力すると炭素回収量が算出されます。(算定ツールは滋賀県ホームページで公開されています)
算出した数値は、ネットワーク企業、参加者に提供し環境活動成果に活用していただいております。
2023年効果としては、CO2回収量13.3t、実行面積は12600㎡(毎年の3回活動実績)
近年はヨシ刈り活動の低炭素社会づくりへの貢献が可視化されてきております。ヨシ刈り活動は琵琶湖の⽔の浄化や⽣物多様性の保全効果に加え、CO2を回収することで気候変動の軽減と緩和にも貢献していることを証明することができるようになり、活動のモチベーションアップと広がりにつながる⼤きなプラス要因となっています。
今後、このツールを活用していただくことで地域全体の活動の活性化を図り、すでに全国で⾏われている森林カーボン回収制度に続き、他に類のない⽔辺バージョンのカーボン回収量認定制度の構築を⽬指していきます。

バイオマス調査による長さの測定(伊庭内湖・西の湖共に実施)

外部からの表彰・評価

「yuimori」が第6回エコプロアワード優秀賞を受賞

■受賞概要

  • 主催

    一般社団法人サステナブル経営推進機構

  • 受賞名

    優秀賞

  • 受賞活動

    木製家具ブランド「yuimori」

■選評

  • 家具製造において国内針葉樹の利用が進まない要因である、コスト、強度・耐久性、デザイン性への懸念という3つの障壁をクリアした意匠性の高いオフィス家具を開発した点を評価。当該製品が売れることで荒廃している国内人工林の適切な管理につながるという環境面・経済面での地域林業への貢献に加え、意匠性の高さによる製品訴求力もあることから、今後の普及に期待したい。
  • 従来、家具製造に使用が困難であった国産針葉樹を、三者のコラボレーションにより活用可能としただけでなく、使用後のリサイクルにも配慮した家具ブランドにまで高めた点を評価した。
  • メーカーとして森づくりから取り組み、国産材ブランドスタートしている点が素晴らしい。
  • 森林資源の管理に大手オフィス用品メーカーが組んだところが大きい。今後は、売り切って終わりでなく、一次ユーザーだけでない二次・三次ユーザーにもつなぐ、製品のライフサイクル管理のビジネスのバリューチェーンに組み込んでいくことを期待したい。

「yuimori」が、ウッドデザイン賞2023を受賞

■受賞概要

  • 部門

    ライフスタイルデザイン部門

  • 受賞分野

    プロダクツ

ウッドデザイン賞は、「木」に関するあらゆるモノ・コトを対象に、暮らしを豊かにする、人を健やかにする、社会を豊かにするという3つの消費者視点から、優れた製品・取り組み等を表彰するものです。これによって、“木のある豊かな暮らし”が普及・発展し、日々の生活や社会が彩られ、ひいては国産材の需要が拡大し、適正な森林整備が進むことを目的としています。
コクヨはウッドデザイン賞の趣旨に賛同し、国産材の積極的活用に取り組んでいます。

voice

サステナブルな木製家具ブランド「yuimori(ユイモリ)」の取り組み

日本の森林面積の約4割を占める軟質針葉樹の人工林の多くは、輸入材の増加や林業の低迷などにより、手つかずのまま放置されているというのが現状です。森林があるべき姿を保ち続けるには、森林で育ち、間伐された木材をできる限り、無駄なく活用する取り組みがカギとなっており、そうした資源を無駄なく活用するものづくりを通じて、自然共生社会へ貢献をしていこうと考えました。こうした考えのもとに生まれたブランドが「yuimori」です。ただ、針葉樹は柔らかく、本来は家具の素材としては使用が難しい樹種です。加えて、コクヨはオフィス家具メーカーですが、その多くの製品の主な素材はスチールです。しかしながら、今回の取り組みは木が中心になるため、木を上手く扱うデザインや製造技術に知見のあるパートナーの知見とコクヨのオフィス家具製造の知見をあわせることで、素材感を活かしつつ空間に調和するデザイン、オフィスでの使用に耐えうる品質を実現することができました。今後も日本の森林を守り続けるために、より国産材が身近で当たり前に使われている状態を目指していきます。

河村さん

ワークプレイス事業本部
ワークスタイルマーケティング本部
マーケティング戦略部

河村さん

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