従業員の安全
労働安全衛生 従業員の安全
考え方
安心・安全で快適な職場づくりや、災害時の安全対策は、従業員が活き活きと働き、能力を発揮するための基盤であると考えています。そのために安全衛生のグループ統括機能である「コクヨグループ中央安全衛生委員会」が中心となり、各事業所の安全衛生委員会を結び、従業員と活発な意見交換をしながら、仕組みや体制を整えています。
コクヨグループ安全衛生基本方針
【基本方針】
Safety First!コクヨグループは、一人一人の心と体の健康と安全を事業の基盤と位置づけ、安全活動を推進します。
【行動指標】
- 労働安全衛生法等の関係法令ならびに社内の指針・基準を遵守します。
- 継続的且つ自律的な職場改善を促すとともに、労働災害や疾病の予防に努めます。
- グループの事業にかかわる全ての人の安全と健康を確保するため、全員参加型の風通しの良い風土作りを推進します。
しくみ
コクヨグループ 建設業 及び 工場「安全大会」
全国安全週間(※)(7月の第1週)、日本中が改めて安全の大切さを考えるこの時期に、コクヨグループでも全国各地で安全を考え、意識を高める目的で安全大会を開催しています。
2023年度は新型コロナウィルス感染症が5類に移行してから初の開催で、2022年度までは声に出せなかった「ゼロ災コール」も全員で唱和できるようになり、多くの参加者の声が響き渡りました。
厚生労働省と中央労働災害防止協会の主唱により、「産業界での自主的な労働災害防止活動を推進するとともに、広く一般の安全意識の高揚と安全活動の定着を図ること」を目的として実施するもの
- 【建設業】コクヨグループ建設業安全衛生大会
コクヨ建設業安全衛生推進委員会は「企業の成長を支える基盤は、従業員と仲間の安全と健康である」という考えのもと、全国7会場において、コクヨグループ建設業安全衛生大会を開催しています。2023年度は4年ぶりに入場制限やマスク着用義務を設けず、第1部では昨年度の災害事例共有に続いて優秀安全衛生推進者の皆様の表彰を行い、第2部では外部講師を招いて安全講話も行いました。最後に安全大会スローガンを全員で唱和し、これからの1年間の無災害を誓いました。
- 【工場】コクヨグループ国内工場での安全大会・安全パトロール
国内5工場7拠点では安全大会と安全パトロールを実施しています。2023年度の安全大会ではコロナ以前と同様にリアルの場に全員が集まり、前年度の労働災害データの共有、安全への取り組み方針の説明、テーマ研修、決意表明などが行われました。
安全を守る風土を未来に繋げていくために、これからも拠点ごとに年に一度立ち止まって安全を考える場を設けていきます。
- 【開発】ものづくり安全大会・安全パトロール
コクヨ商品の開発や品質検査等を行う大阪のワークショップと、品川X-stageを結んだハイブリッド形式で、安全大会及び安全パトロールを実施しました。
工場だけでなく、開発現場においても機械工具や多くの化学物質を扱うため、労働災害防止を従業員に改めて周知・確認する場として開催しています。ハイブリッド開催の利点を活かし、在宅勤務者や東京品川の従業員も参加することで、大人数での開催を実現し、多くの従業員の安全意識を高めました。
2023年の取り組み
コクヨグループ主要5工場合同ミーティングを開催
11月に、コクヨグループ主要5工場の責任者・人事担当者が工業滋賀に集まり、労務課題の解決策を議論する合同ミーティングを開催しました。
これまでの中央安全衛生委員会と各工場間で意見交換会を進める中で、主要5工場における現状の課題は、安全・衛生にとどまらず多岐にわたっている事が明らかになっています。労働災害を起こさないためにそれらを解決する必要があるものの、個々の努力だけでは解決が難しい課題も多く、労務全般の側面からグループHR課題として解決する事が急務である事から、コクヨグループ中央安全衛生委員会とグループ人事総務支援室が主催し、HR部及びコーポレート関連部署と連携して解決案を議論しました。
STEP1:各工場人事担当者目線の課題抽出
STEP2:各工場の共通課題を「採用」「育成」「風土」に分類し、HR部・コーポレート部門と連携して解決策を用意
STEP3:解決策の提案をうけ、各工場が採用する解決策を表明
今回の合同ミーティングは解決策を議論して終わりではなく、施策を実行し課題が解決するまで継続してまいります。
工場リーダー職の従業員向け研修の実施
工場の従業員の中長期的な育成課題のひとつとして、コクヨグループ中央安全衛生委員会と、連結会社で工場の株式会社コクヨMVPとが協同で「コミュニケーション力」をテーマにリーダー職及びサブリーダー職向けのワークショップを開催しました。
自己開示と相互対話のワークを繰り返しながら、持続的で心理的安全性の高い職場風土を育むという内容で、今後他の工場へ横展開を検討しています。