IEICE Communications Expressにて、 Path Loss Model from 922 MHz to 28 GHz in Office Environment が掲載されました。
本論文は、「オフィス向け簡易無線通信可視化システムの開発」の一環で投稿したものです。
オフィスにおける電波環境をシミュレーションするためには、周波数ごとに電波の伝搬特性を把握しておく必要があります。
様々なシーンでの伝搬特性はITU勧告にまとめられていますが、オフィス空間において一貫した条件下で様々な周波数帯の電波伝搬特性を測定し、各伝搬特性をまとめたものはありませんでした。
そこで、今回コクヨ品川オフィスにおいて測定を行い、オフィスで比較的良く活用される922MHz~28GHzの周波数帯のパスロスモデルの算出を行いました。
今後、オフィス空間において様々な通信機器が設置され、様々な周波数帯の電波が飛び交うことが想定されますが、本研究を応用することで、オフィス構築前の電波環境のシミュレーションに活用できることが期待されます。
日本ITU協会サイト:https://www.ituaj.jp/
ITU-Rサイト:https://www.itu.int/pub/R-REC/en
<掲載論文>
タイトル:Path Loss Model from 922 MHz to 28 GHz in Office Environment
著 者:Kensuke Sakamoto, Ayaka Sakaguchi, Yuki Yamakawa, Waka Mimura, Hirokazu Sawada, Azril Haniz, Fumihide Kojima, Takeshi Matsumura
掲 載 誌:IEICE Communications Express Volume: 13 Issue: 10