四万十高校生によるレポート

2019年 植生調査結果

調査日 2019年11月16日(土)
天気 晴れ
調査メンバー 四万十高校「結の森」妖精チーム、コクヨ社員・四万十町森林組合、高知県、四万十町
調査エリア C地点(2006年間伐) D地点(2011年間伐)
植生調査

風当たり

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日当たり

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土の湿り具合

風当たり

階層ごとの高さと植被率

C地点の方がD地点よりも植被率が高く、草本層の植被率では大きな差が見られます。

階層ごとの高さ

※高さ・・・9地点のうち最も高いところの値
※植被率・・・9地点の平均値

出現種率

昨年に比べて草本層の種類数はC地点では減少し、D地点は増加しています。
C地点ではウラジロが林床を覆っているため、種類数が少なくなったのだと思われます。
D地点では特に草本層での増加が顕著に見られます。草本層が落ち葉などに覆われておらず、植物の存在を確認しやすい状態であったことが、増加につながっていると考えられます。

出現種率

1年前との比較<C地点・D地点>

まずC地点を一年前の結果と比較してみたいと思います。

高さ・植被率

それぞれの層で高さ、植被率に大きな違いはありません。
C地点の植生が安定してきたことがわかります。

高さ・植被率

植物の出現種数 (※)

それぞれの層で種数の大きな変化は見られません。
C地点の植生が安定してきたことがわかります。

植物の出現種数

次に、D地点を一年前の結果と比較してみたいと思います。

高さ・植被率

C地点と同じく、各層の高さに変化は見られません。
植被率は高木層、低木層において大きな変化は見られませんが、草本層で大きな変化が見られます。
低木層の落葉性樹木が落葉し、草本層の植物の存在を確認しやすい状態であったことが、増加につながっていると考えられます。

高さ・植被率

植物の出現種数 (※)

植物の種類数は低木層と草本層で大きく増加しています。
低木層の落葉性樹木が落葉し、草本層の植物の存在を確認しやすい状態であったことが、増加につながっていると考えられます。

植物の出現種数

(※)高木層、低木層、草本層のそれぞれの層に重複して発見された植物は合計1種とカウント しています。

調査結果まとめ

C地点は間伐を行って13年、D地点は間伐を行ってから8年が経過し、それぞれの地点で植生が安定してきたように思います。C地点では草本層、低木層、高木層の三つの層が見られる複層林が形成されています。天然林と同じく、水源の涵養、土砂災害の防止の機能も十分備えていることでしょう。D地点ではまだ変化が見られると思うので、今後も調査を行い、その変化を観察していきたいです。

調査結果まとめ