地球環境とともに

生物多様性への配慮・環境コミュニケーションの推進

生物多様性に配慮した事業活動を行うことにより、生態系に及ぼす影響の低減とその保全に努めます。高知県の四万十川流域の森林保全活動や、滋賀県の琵琶湖環境の保全活動を積極的に推進しています。

コクヨグループ木材調達基本方針

コクヨグループは、2011年に「木材調達基本方針」を制定し、持続可能な森林資源を原料とすることを明確にしました。コクヨグループは創業時より紙をはじめとした森林由来資源を活用して事業を展開・発展してきました。我々は、地球温暖化の抑制や生物多様性など森林の果たしてきた役割を認識し、資材の調達に関して合法性・透明性・持続可能性に配慮しながら、今後も森林資源との調和ある発展を目指します。

コクヨグループ木材調達基本方針

当社グループは、以下の方針に基づく森林由来資源の調達を推進するとともに、その継続的改善に努めます。

  1. 木材貿易における違法伐採・違法取引問題を認識した、より透明性の高い資材の調達
  2. 森林資源の持続的利用のための、より適切なサプライチェーンからの資材の調達
  3. 地域における森林の社会的な価値・役割の認識に基づく、その維持・保全に配慮した資材の調達

国産材・地域材の利用

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BS+デスクシステム

日本の国土面積の約67%を占める森林は、土砂の流出防止や水源涵養と呼ばれる保水機能、CO2の吸収作用などの役割を果たしており、再生産可能な資源でもあります。

しかし、その中の約4割に当たる人工林の多くは、間伐などの手入れが遅れ、前述のような森林の多面的機能が発揮できずにいます。

コクヨは1998年から間伐材家具の開発に取り組み、2000年より販売しています。オフィスで積極的に国産材(間伐材)を使うことにより、新しい木材需要を喚起するとともに、森林と生きる持続的社会の実現を後押ししたいと考えています。

「合法性・持続可能性にかかわる事業者認定」を取得

グリーン購入法改訂に伴うJOIFA(日本オフィス家具協会)の「合法性・持続可能性にかかわる事業者認定」を取得しています。この実施規定に基づき、帳票管理や責任者選任、使用実績報告など合法性、持続可能性が証明された木材、木材製品の使用・販売推進に努めています。

第19回環境コミュニケーション大賞「優良賞」を受賞!

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環境省と一般財団法人地球・人間環境フォーラムが主催する第19回「環境コミュニケーション大賞」において、「コクヨグループCSR報告書2015」が、優良賞を受賞しました。コクヨグループでは過去第6回、第7回、第13回で「優秀賞」を受賞しており、今回は「優良賞」ですが、4回目の受賞となりました。

木材利用状況

2015年のファニチャー製品に利用する木質材料は約4,700トンでした。これは全原材料(梱包材除く)の7%に相当します。この木質材料の内、19%が無垢材や合板など「原木を材料とする木質材料」で、81%が間伐材、廃木材、未利用材およびその二次加工品である木質ボード(MDFやパーティクルボード)など「原木を材料としない木質材料」となっています。これらの情報はJOIFA(日本オフィス家具協会)へグリーン購入法の合法木材事業者認定の年別取扱実績として毎年報告しています。また、JOIFA木質表記ガイドラインに沿って 「原木を材料とする木質材料」の樹種を把握するよう努めています。

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木材利用実績調査

コクヨではファニチャー製品に利用する木質材料の樹種、取扱量、原産国・地域を毎年、調査しています。

ただ、市販部品等に関しては、原産国の特定は困難を極めておりますが、持続可能な資源利用のため、引き続き把握に努めていきます。

樹種 材形状 取扱量(m3換算) 原産国・地域等
アユース 突板 3.4 カメルーン
カプール 無垢材 58.8 マレーシア、インドネシア
ナラ 無垢材 6.2 ロシア
ビーチ 無垢材、単板 71.5 ドイツ、フランス、クロワチア
ヒノキ 無垢材 2.9 日本
ポプラ 無垢材 13.6 アメリカ、カナダ
ホワイトオーク 無垢材 0.8 アメリカ、カナダ
メープル 無垢材 0.1 カナダ
メンピサン 無垢材 5.3 インドネシア
ラワン 合板 660.2 マレーシア、インドネシア、フィリピン、フランス
ラバーウッド 無垢材 63.8 タイ、マレーシア
その他 合板 5.3 中国
合計   892.0  

※サプライヤーから伝達された情報を集計。MDF等原木を材料としない木質材料は除く

※原産国、地域などが特定されている樹種のみ開示しています。

結の森プロジェクト

「環境と経済の好循環」をテーマに、荒廃していく人工林の再生とその人工林を守る地域の活性化を目的とし、高知県四万十町で2006年に開始した「コクヨ-四万十・結の森プロジェクト」は、2015年に10年目を迎えました。

間伐の効果を定期的に監視

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植生調査の様子

森林保全活動を行う上で必要不可欠なのは、間伐効果を「見える化」することです。活動の効果を長期的に監視していくため、四万十町森林組合、四万十高校、高知県四万十町の職員の皆様と共同で、年に1度のモニタリング調査を実施しています。

2015年10月、9度目となるモニタリング調査を実施しました。その一つである植生調査では、特定の2地点において調査を継続しています。調査内容は高木・低木・草本のそれぞれの植物の種類及び植被度です。各地点の出現種数は56種から58種、61種から56種とほぼ昨年と同様でしたが、草本層において、1地点のみで確認できた種が15種類、17種類あり、植物の種類は、下層の様子によって異なることがわかりました。

※ 関連情報: 「四万十高校生によるレポート

一人前認定ツアーの実施

8月29・30日の2日間、入社4年目を迎えた社員の中で一定要件をクリアし、「一人前認定」を受けた社員を対象に「一人前認定記念 結の森体験ツアー」を実施しました。このツアーは2008年から実施しており、今回は8回目となります。四万十川の水質調査、記念植樹、地元の四万十町森林組合や四万十高校との懇親会など、さまざまな活動を通じて、環境意識の向上とコクヨの環境活動への関心を高めることを目的としています。

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水質調査の様子

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栗の植林

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四万十高校生によるプレゼンテーション

拡大していく結の森プロジェクト

間伐材の有効活用のために、コクヨでは2000年より地元の四万十町森林組合と協働で間伐材家具を製造・販売してきましたが、通販会社のカウネットも2007年から「結の森」ブランドの商品として文具を中心に販売を開始し、2015年現在で24品番になっています。カウネットでは活動への理解と賛同者を増やすため、お客様のポイントを結の森の間伐に寄付する仕組みを2008年から実施しており、本年も約100件のお申し込みがありました。加えて、2011年2月より「結の森1%寄付プロジェクト」をスタートさせ、現在も継続しています。これは「結の森」商品の売上の一部を公益社団法人国土緑化推進機構の「緑の募金」に寄付するというものです。

結の森は2007年よりFSC(Forest Stewardship Council®森林管理協議会)の森林管理認証を取得しています。8月31日・9月1日の2日間の審査を無事クリアし、2015年は累積対象面積が約5,500ha、累積間伐面積は約1,300haになりました。

また、高知県の「協働の森づくり事業」にも2007年より参画しており、6,717トンのCO2吸収証書が高知県から交付されました。このようにたくさんの方々に支えられながら「結の森」は拡大しています。

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カウネット結の森シリーズ
机上印鑑収納

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FSC審査の様子

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吸収証書

ReEDENプロジェクト

コクヨ工業滋賀は、ノートをはじめとする紙製品を製造するコクヨグループの主力工場。人々の命を支え、多くの生き物たちのにぎわいの場所となっている琵琶湖の近くで操業していることから、積極的な環境保全活動を行ってきました。中でも特に力を注いでいるのはヨシの活用。ヨシはCO2の吸収だけでなく、その成長過程で窒素やリンを吸い上げて水を浄化する働きを持ち、また琵琶湖に棲む生き物のすみかとしてなくてはならない植物です。かつては、よしずや屋根葺き材料などに利用されていたヨシですが、生活様式の変化とともにその活用先を失い、手入れのされなくなったヨシ原は荒れていました。そのようなヨシの活用促進に取り組み、現状を広く知ってもらうことを目的に2007年11月に「ReEDEN(リエデン)プロジェクト」がスタートし、2015年に9年目を迎えました。「紙製品を製造する地元企業として、私たちが中心になって取り組まなくては」という想いとともに活動は着実に広がっています。

ヨシを活用するという切り口から琵琶湖を守る

これまで培った生産技術と製紙会社との開発力を生かし、ヨシをコピー用紙やノートなどの工業製品として生産し、リエデンシリーズとして市場に見合った価格で販売。さらに、ヨシパルプ100%の名刺やヨシ筆ペンなどの高付加価値商品や、2014年には琵琶湖や滋賀の観光、特産品をテーマにした土産文具として「びわこ文具」シリーズを発売、また滋賀県立琵琶湖博物館とノートを共同開発するなど、ヨシ活用による環境貢献への市場を創造しています。また、売上の一部を地元の環境団体に寄付し、ヨシの保全活動に役立てています。

※ 関連情報: 「ヨシ筆ペンが「The Wonder500」に認定されました」

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リエデンシリーズ

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びわこ文具

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滋賀のお魚ヨシノート

地域社会の一員として、ヨシで琵琶湖を守る仲間の広がり

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ネットワークメンバーとのヨシ刈り風景

「ヨシでびわ湖を守るネットワーク」は2009年にコクヨ工業滋賀が事務局となり設立しました。この会はさまざまな企業、団体がゆるやかに繋がる連携の中で、琵琶湖の自然環境の保全に貢献することを目的としています。設立当初、数社でスタートしたネットワークも現在116社となり、多くの仲間が賛同する会に広がりを見せています。主な活動は、琵琶湖の生態系、水環境に大切な役目を果たしているヨシ原の保全活動です。当初はコクヨ工業滋賀の社員数人からスタートしたこの活動も、今では地元環境団体と産学官が集い、数百人が参加する活動へと大きく広がっています。また、夏には琵琶湖の外来魚を駆除する釣り大会や自分たちが刈り取ったヨシ原を湖面から観察する「カヌーに乗ってヨシ原観察会」を開催しています。これらの活動の様子は、ネットワーク通信で、専門家による自然環境の話題や会員の活動の紹介などとともに配信しており、より仲間意識を深めています。これからも「繋がり」を大切にし、会員家族も巻き込みながら「みんなが楽しみながら環境意識を高められる」、そんな活動を目指していきます

第1回 「買うエコ大賞」で大賞、「環境人づくり企業大賞2014」奨励賞を受賞!

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(2015年2月)

「買うエコ大賞」は、一般社団法人滋賀グリーン購入ネットワークが滋賀県より委託を受け、環境に配慮した滋賀県産の商品やサービスを幅広く募集し、審査会で選ばれた商品やサービスをウェブサイトや県内メディアで紹介し、一般投票で大きな支持を得られたものを表彰する制度です。

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(2015年8月)

「環境人づくり企業大賞」は、環境省、環境人材育成コンソーシアムが、地球環境と調和した企業経営を実現し、環境保全や社会経済のグリーン化を牽引する「環境人材」の育成推進を目指す優良な取り組みを行う事業者を表彰する制度です。

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