社外との協働

『社会・環境に配慮し、経済的にも持続する適切なガバナンスを有する文具業界』の実現を目指すため2019年に「SDGs研究委員会」が発足されました。現在17社で発足当時からコクヨが委員長を担っています。2021年に「SDGs対応基本方針」を定めたことを機に、2022年からはより実践的な取り組みを推進していくために、「SDGs推進委員会」として、委員会の中にWG（ワーキンググループ）を設置しました。現在、「CO₂削減WG」「製品CFP算定WG」「プラ削減WG」「サステナビリティ情報開示WG」４つのWGで活動を展開しています。2023年には「CO₂排出量（Scope1・2） 簡易算定マニュアル」「製品 CO₂ 排出量簡易算定シート」「プラスチック使用「文具・事務用品」設計ガイドライン」を作成、会員向け説明会を実施しました。2024年の主な活動としては、文具・事務用品カーボンフットプリント 製品別算定ルール ・算定手順例の策定、算定のためのワークショップの開催、 製品別算定ルール の策定を行い、会員向け説明会、フォーラムなどで広く紹介をしました。

Co-Design Challengeプログラムは、大阪・関西万博を契機に、様々な「これからの日本のくらし（まち）」を改めて考え、多彩なプレイヤーとの共創により新たなモノを万博で実現するプロジェクトです。この活動の中で、コクヨは「国産材、地域材活用のための木製ベンチ」に取り組みました。出来上がったベンチは、高知県四万十町、兵庫県伊丹市、大阪府河内長野市の3自治体にて、地元の森林資源の保全や資源の活用などを考えるきっかけになることを願い、地元の子どもたちに製作の一翼を担ってもらうワークショップを実施しました。
そのうちの1つ高知県四万十町では、2024年11月1日(金)、四万十町の協賛を得て製作したベンチの仕上げに、高知県立四万十高等学校 自然環境コースの授業の一環としてワークショップを開催しました。
ワークショップでは四万十町の樹木をモチーフにしたオブジェクトに、高校生が製作したチャームを貼り付けてもらいました。削りや着色を通じ、四万十町の景色を表現しています。

「つなげるーぱ！」は、使い終えて不要になったノートを子どもたちが主体となって回収し、ノートなどの紙製品の一部として再生された商品を手にするという一連の体験を通じて、資源循環と地球環境保全の関係を学ぶことができる環境学習プログラムです。2024年度は107校（約3万人）からプログラムへの参加お申込みをいただき、その内、希望いただいた先着35校で出張授業を行い、コクヨグループ7社の社員が講師を務めました。出張授業を受けた学年の児童が、他学年の児童に伝える役割を担う事で、活動の輪を共に広げ、社会の循環型へのシフトを実現していきます。

コクヨグループで E コマースサービスを提供する株式会社カウネットでは、オフィスから排出されるアルミ付き紙パックや紙コップを専用のボックスで回収し、さまざまな紙製品の原料として再資源化する「Loopa Drink（ルーパ・ドリンク）」のサービスを提供しています。

アルミ付き紙パックや防水加工されている紙コップなどは難再生古紙と呼ばれ、その多くは燃えるゴミとして焼却処分されているのが現状です。Loopa Drinkでは難再生古紙をリサイクルできるコアレックス信栄株式会社との協業で資源循環を実現しています。

＜主な役割＞
株式会社カウネット：
Loopa Drinkサービスの運営、古紙の回収

コアレックス信栄株式会社：
古紙の溶解・抄造、トイレットペーパーへの再生

• 紙資源リサイクルサービス 「カウネットLoopa（ルーパ）」