PROJECT

バーチャルモール
「メタパ®」での実証実験
凸版印刷株式会社

背景

「メタバース」
コンピュータネットワークの中に構築された3次元の仮想空間や、サービスを表す言葉であり、2021年後半にはニュース等で耳にすることも多かったことから突如バズワードとなった感もありますが、「セカンドライフ」時代から現在に至るまで、さまざまな「メタバース」は存在していました。

現在ようやくストレスなく仮想現実を楽しめるまでテクノロジーが追いついたこともあり、「NFT」などに見られるように、メタバースというもう一つの現実での経済活動の成長が注目されています。

さまざまな可能性が広がるメタバースの中で、我々が注目したのはメタバース空間で「働く」という可能性です。

メタバースが日常に溶け込めば溶け込むほど、生活に密接する「仕事」もメタバースの中で行う未来があるのではないかと仮説をたて、「メタバースでの日常」を凸版印刷の提供するバーチャルモール「メタパ®」を利用し、その特長を追うことにしました。

バーチャルKOKUYOショップ

「メタパ®」上にKOKUYOショップを開設。今後拡大が見込まれるメタバース市場における、新たな顧客接点でのコミュニケーション実験として、コクヨの文具・家具、WEBメディアの展示により、メタバース空間ならではのユニークなショッピング体験の提供を目指しました。

特長① 巨大なドットライナー型店舗
テープのりの定番「ドットライナー」をモチーフにした店舗空間。巨大なドットライナー型の店舗はエレベーターで上下フロアへの移動が可能となっており、アバターになってダイナミックに歩きまわってショッピングを楽しめます。

特長② デスクや椅子の動きも再現
3DCGで作られた商品は360°どの角度からも見ることができ、商品のディテールが手に取るように分かります。また、AR機能により実物大で表示することでサイズ感を確かめることができます。さらに一部の商品は動きや中身も再現されており、よりリアルに商品を体験することができます。

特長③ 学ぶ・働く・暮らすの情報発信拠点
コクヨが発信するWEBメディアを一堂に集め、働き方や学び方の特集記事を紹介しました。メタバースならではの没入感のある閲覧体験を味わうことができます。将来的にはバーチャルイベントなどユーザーとの交流にも活用する予定です。

まぼろしの店舗デザイン

当初は、コクヨの品川オフィス1階に実在する、直営店「THE CAMPUS SHOP」をモチーフにデザインをしていましたが、メタバースでのコクヨらしさを改めて追及し、文具の巨大化というアイデアに辿り着きました。データ容量等の制約がある一方で、無限の可能性があるメタバースでの建築設計や表現の難しさを改めて認識することとなり、今後の取り組みに活かしたいと考えています。

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