コクヨ×京都大学共同研究レポート『同調から個をひらく社会へ―文化比較から紐解く日本の働く幸せ―』を公開 親密な仲間が少ない日本人に必要な場は“CARE Place”である

その他(カテゴリ)その他(業種)2024年01月11日

コクヨ株式会社(本社:大阪市/社長:黒田 英邦)は、京都大学・内田由紀子教授との共同研究を通じて、日本特有の働く幸せを探究した統計レポート『同調から個をひらく社会へ ―文化比較から紐解く日本の働く幸せ―』を2024年1月11日(木)に公開します。

ダウンロードURL: https://yokoku.kokuyo.co.jp/news/kyotou_kokuyo/

撮影・デザイン:Studio Kentaro Nakamura
撮影・デザイン:Studio Kentaro Nakamura


ワーカーの生産性・幸福度の低さ、イノベーションの停滞、孤立・孤独の蔓延、少子高齢化による将来への不安―。長年にわたってこれらの問題が日本社会を覆い、人々は仕事への熱意や希望を失いかけているように見えます。では、これからの日本で働く幸せをどのように見出せばよいのでしょうか。

その方法は世界共通ではなく日本特有の方向性も存在するという前提のもと、本レポートではアメリカ・イギリス・台湾の3エリアとの比較を手がかりとして、日本社会および職場における幸せのあり方や要件を統計的に紐解きました。

例えば、働く幸せに関する日本の特徴として、以下の事柄を明らかにしています。

・穏やかな情動
幸せを感じるときに、アメリカや台湾では気持ちの昂りを伴いやすいが、日本では平穏やネガティブを内包した穏やかさを伴う傾向がある

・関係性にまつわる出来事
アメリカやイギリスでは出世に代表される「自己の躍進」にまつわる出来事に幸せを見いだしやすい一方で、日本や台湾では顧客や同僚との関係に良好さを感じる出来事に幸せを見いだしやすい

・協働を主軸とした活動
アメリカやイギリスでは個人の自立・自律を尊重し、日本や台湾では周囲との親和・協働を尊重した社会行動をとる傾向にある。しかし、働く幸せの向上には個人の自立・自律が強く寄与しやすいため、集団との調和とコンフリクトを起こさない自律性の発揮が誘われる職場が求められる

・親密な仲間が多い環境
日本は深い相談のできる仲間が少ない(他エリアの半数程度)。しかし、そのような仲間の数と働く幸せの相関関係が強いことから、親密な仲間づくりは日本の幸せ向上の希望となりうる

撮影・デザイン:Studio Kentaro Nakamura


また、上記の分析結果をもとに、日本の働く幸せを育む場についても言及します。

職場:「融けこむ職場」から「結いあう職場」へ

日本は同調ともいえるほど「他者との親和」を重んじるワーカーが多いですが、幸せやイノベーションの観点では自立/自律性の発揮が必要となります。しかし、日本では自律性を「利己的」や「孤独」と結びつけるなど、周囲と調和しない自律的な言動を疎ましく感じやすいといわれます。そこで、もし同調的な雰囲気が蔓延する職場(融けこむ職場)を変革する場合、いきなり自律的な言動を促すのではなく、チームメンバーとの親密さを十分に築いたうえで、各自の自律性をメンバーが支えあう職場(結いあう職場)へ移行することが適切でしょう。

撮影・デザイン:Studio Kentaro Nakamura

ワークプレイス:“CARE Place”で親密な関係性を醸成する

では、メンバーとの親密な関係はどのように築けばよいのでしょうか。その一歩は互いの「主観」を知ることと考えられますが、打合せや1on1のなかで個人的な意見を問われても、臆して答えづらいという人も少なくないでしょう。そこで提案したのは、業務周縁の活動を通して互いの意見や思想を垣間見ることです。本レポートでは、そのような場として、下記4つの体験の頭文字をとった“CARE Place”を提言しています。

 Culture:明確な組織風土を体感する場
 Advance:仲間と互いに学び、高めあう場
 Relationship:相互影響・互助のコミュニティーの活動拠点
 Encounter:新奇な人や情報と出会う場

例えば、“Advance”は絶対的な専門家が不在の(上下関係が生まれにくい)「遊び」や「学び」、「地域交流」といった体験を通して各メンバーの意見や思想を発現する場を意味します。レポートでは実例を交えて“CARE Place”を解説しておりますので、親密で相互依存的な職場づくりにご参照ください。

撮影・デザイン:Studio Kentaro Nakamura


その他詳細な分析結果や提言については、ぜひレポートでご確認ください。経営部門、人事・総務部門、マネジャーなど、将来の組織の働き方や体験を設計される方にとって有益な情報が詰まっております。


1.レポート概要

タイトル:同調から個をひらく社会へ ―文化比較から紐解く日本の働く幸せ―
監修:内田由紀子(京都大学 人と社会の未来研究院)
編集:田中康寛(コクヨ ヨコク研究所)
デザイン:Studio Kentaro Nakamura
発行日:2024年1月12日(金)
発行:コクヨ株式会社(非売品)
判型:A576
ダウンロードURLhttps://yokoku.kokuyo.co.jp/news/kyotou_kokuyo/

2.発刊記念イベント開催

本レポートのテーマに沿って、共同研究パートナーの京都大学・内田由紀子教授と当社代表取締役社長・黒田英邦によるトークイベントを開催します。

開催日時:2024年2月21日(水)18:30開始予定
開催場所:THE CAMPUS (コクヨ品川オフィス) ※オンラインでも同時配信
登壇者:内田由紀子氏(京都大学 人と社会の未来研究院 教授)
    黒田英邦(コクヨ株式会社 代表取締役社長)

概要:
本レポートのテーマであるウェルビーイング・人間関係・組織文化・ワークプレイスなどを切り口に、幸せを育む働き方について探索するイベントです。ウェルビーイング研究のトップランナーである内田教授による理論的な視点と、9年間企業経営に携わってきた黒田による実践的な視点の両面から、日本組織の道筋を考えます。経営・人事・総務に従事される方はもとより、同僚や地域との関係性、組織文化の醸成、チームの幸せを高める場、などのトピックにご関心のある方におすすめの内容です。

詳細やお申込み方法については、ヨコク研究所のホームページやコクヨ公式X(旧twitter)にて随時お知らせします。

ヨコク研究所ホームページ:https://yokoku.kokuyo.co.jp/
コクヨ公式Xhttps://twitter.com/KOKUYO

【参考】
・コクヨがめざす「自律協働社会」

コクヨは、個々の価値観と行動が尊重されながら、人と人との関わり合いも大切にされる社会の構築が必要であると考えます。誰もが生き生きと暮らす未来に求められるものは、「自由な個人」と「協調的なつながり」とが共に成り立つ舞台です。一人ひとりの個性が尊重され自由な発想で輝くことができる。他者と互いの価値観を尊重し合い、共に発展していく。人やモノ、環境がフラットにつながることで、社会をよりよくするための協働があちこちで生まれる。コクヨはこのようなワクワクする未来を体現する「自律協働社会」の実現を目指します。

・ヨコク研究所

未来社会のオルタナティブを研究/実践する、コクヨ株式会社のリサーチ&デザインラボ。パーパスである「ワクワクする未来のワークとライフをヨコクする」をキーワードとして掲げ、リサーチ、エンパワメント、プロトタイピングを主軸とした活動を展開し、会社の指針となる未来シナリオを更新すると共に、発信によってできたファンやコミュニティーの中で新たな社会像をつくり上げます。

ヨコク研究所ホームページ:https://yokoku.kokuyo.co.jp

・内田 由紀子 教授

京都大学 人と社会の未来研究院、院長・教授。京都大学教育学部、大学院 人間・環境学研究科 博士課程修了。博士(人間・環境学)。
専門は文化心理学・社会心理学。ミシガン大学、スタンフォード大学の客員研究員等を経て、2008年より京都大学の教員として研究活動に従事、2019年より教授、2023年より研究院長。国際的な研究活動と共に、内閣府における幸福度についての研究会委員(2010-2013年)、文部科学省中央教育審議会委員(2021年より)などを歴任し、日本のウェルビーイング政策にも携わる。

内田由紀子教授プロフィール:http://kokoro.kyoto-u.ac.jp/staff/yukiko-uchida/


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