従業員の健康
労働安全衛生 従業員の健康
考え方
【Well-being:健康経営】
コクヨは、「従業員の健康とワークエンゲージメントの向上」を、Well-beingの基盤と考え、健康経営を推進しています。
【健康経営宣言】
サステナブル経営指針に沿った健康経営を推進するために健康経営宣言を制定し、健康経営推進に努めてまいります。
健康経営宣言
コクヨのサステナブル経営指針「自律協働社会の実現に向け、ワクワクする未来のワークとライフをヨコクし、事業を通じて持続可能な社会を牽引する」を実現するためには社内外のWell-being向上が重要であると考えています。
《Well-beingを向上させる3つの重点施策》
- 新しい働き方の提案
- ダイバーシティ&インクルージョン&イノベーション
- 従業員の健康とワークエンゲージメントの維持・向上
「幸福」「健康」を意味するWell-being。コクヨは、その主役である従業員の心身の健康とワークエンゲージメントを維持・向上させ、活き活きと働くための様々な施策を、従業員・健康保険組合・労働組合と共に推進し、そこで得られた気付きや行動を社会のWell-being向上につなげていくことが、コクヨの健康経営と位置づけ、これを推進します。
しくみ
健康経営6つの重点取り組み項目
健康経営推進体制
健康経営を推進するため、2022年度よりサステナブル経営体制Well-being部会の中に「健康経営タスクフォース」を設置。
中央安全衛生委員会・リスク委員会・健康管理スタッフ・グループ各社健康推進者・健康保険組合・労働組合と、健康経営タスクフォース(人事部門)とが連携し健康経営施策を推進しています。
健康管理の具体的なデータについては、こちら に掲載しています。
コクヨ健康経営 戦略マップ
健康経営を推進するにあたり、健康経営における目的・課題・効果・投資を体系的に整理しています。
戦略マップでは、左から投資・効果・課題・目的の順で描かれています。
2022年の取り組み
「健康経営優良法人2023(ホワイト500)」、「健康経営優良法人2023(大規模法人部門)」に認定
2023年3月8日、コクヨとカウネットが経済産業省と日本健康会議が共同で選出する「健康経営優良法人 2023(ホワイト500)」に、コクヨマーケティングが「健康経営優良法人 2023(大規模法人部門)」に認定されました。健康経営優良法人認定制度は、特に優良な健康経営を実践している法人を顕彰する制度。コクヨグループでは、2022年にアップデートされた「コクヨ健康経営宣言」(2019年10月 制定)に基づき、今後さらにWell-beingの向上、健康経営増進の取り組みを進めてまいります。
コクヨグループ健康目標と2022年結果
コクヨグループでは、「生活習慣病にならない身体づくり」を実現するため、2013年より具体的な健康目標を定め、社内の健康保険組合や健康管理室と連携した健康活動を推進しています。
日々の歩数や体重などを記録し、楽しみながら運動の習慣化を促すウォーキングキャンペーンや、保健所と連携した食生活セミナーなどを実施しています。また、がん予防対策としては、乳がん・大腸がん検診の受診促進として、社内での定期検診時にマンモ検診ができるように機器を設置しました。さらに希望者は「人間ドック」が受診できるなど、健康診断項目の充実化や、従業員が自ら健康意識を持って受診できる機会を積極的につくってきました。
コロナ禍の影響で一部実施を見合わせた施策もありますが、WEBによる健康習慣アンケートやE-ラーニング等を実施し、健康に対する意識の向上を推進しました。
働く・暮らすの実験場「THE CAMPUS」を通じたコクヨの健康経営ノウハウの発信
2021年2月に東京・品川に、働く・暮らすの実験場「THE CAMPUS」をグランドオープンしました。
「THE CAMPUS」は、コクヨが「NEXT EXPERIENCE」(=長期的視点で社会課題解決に取り組んでいくこと)の活動を通じて、未来につながる価値を探求するため、さまざまな専門性や経験を持つ人々と全館通して実験・実践する場所として設立されました。これまでコクヨが実践してきた健康経営の知見やノウハウを「THE CAMPUS」を通じて広く社会に発信しています。
テレワーク等の進展に伴い増加するメンタル不調の課題に対して、コミュニケーションの増大や、目的別や組織を超えた新たな関係性の構築促進、集中・没頭やリラックスを目的にあわせてコントロールできる空間や家具・什器・文具等の発信。
また、感染予防に対しては、実験検証に基づく、飛沫・接触・エアゾル感染の感染対策や、IoTを活用した行動分析をもとに感染者と濃厚接触者の行動を可視化する等。
従業員や来訪者の心身の健康と安全・安心を守る提案を「THE CAMPUS」を通じて発信し続けています。
以上の取り組みが評価され、世界的な基準で「健康・安全性」を評価する「WELL Health-Safety Rating※」を国内の複合施設で初めて取得しました。
「WELL Health-Safety Rating」は、コロナウイルスの流行を受け2020年6月にWELL認証運営機関のIWBI(International WELLBuilding Institute)により新しく公開された認証制度です。感染症対策(covid-19等)をはじめ、その他の緊急事態対策、施設の清掃や消毒、空気や水の管理方法等の評価項目を、第三者機関による審査で評価されます。
各種取り組み事例
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福利厚生施策との連動
選択型福利厚生制度(制度名:PLAY WORKマイレージ)において、「健康」を重点分野の一つに定め、従業員の健康増進活動を後押しする以下のしくみを運用中です。
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従業員の健康増進に関する自己投資の支援
従業員が健康増進活動をする際に生じた費用について、自分のポイントを用いて補助を受けることができるしくみで、人間ドックのオプション受診や医療費、各種健康用品の購入費用に利用できます。2022年度は約170百万円の利用がありました。
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従業員の健康増進活動の促進
ウォーキングや日々の生活習慣の記録状況に応じて、上記1)等の補助に利用可能なポイントを獲得できるしくみです。より多くの人に歩くことによる健康づくりを実践してもらうため、期間限定で、チーム単位で歩数を競い合うこともできる「ウォーキングキャンペーン」などの企画も実施しています。
また、2023年度からはこのしくみに用いるスマホアプリをより使い易いものに改め、更なる利活用促進を図っています。
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従業員の健康増進に関する自己投資の支援
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定期検診徹底活用プログラム
定期健診受診前後に産業医によるセミナーを実施して、受診結果を次回に向けた改善につなげられるように、従業員の健康をサポートするプログラムです。オンライン形式で開催し、従業員のご家族にも参加頂けるようにしています。
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禁煙・分煙
日本たばこ産業株式会社(JT)が実施している全国喫煙者率調査に比べ、コクヨグループの喫煙者率は、特に男性は「かなり高い」状態です。2020年4月11日より、多くの人が利用するすべての施設が原則屋内禁煙となったことに合わせ、全国事業所の屋内喫煙施設を全面廃止、継続的に禁煙啓蒙活動を行っています。
コクヨ健康保険組合、がん検診補助増額
コクヨグループにおける乳がん・子宮頸がん検診の受診率は20%と低いことから、2020年4月より、コクヨ健康保険組合では、乳がん検診の補助額を5千円から上限1万円に増額しました。
また、2021年からは子宮頸がんリスク検診を、さらに30歳以上には大腸がん検診を無料で受診できるようにしました。
これからも、予防・早期発見と啓発に努めていきます。
メンタルヘルス対策
コクヨグループでは、法令に基づき、年1回の「ストレスチェック」を実施しています。
このストレスチェック実施期間外も、従業員一人一人が気軽にセルフケアを受けることができる体制づくりのため、外部機関が運用するEAP(従業員支援プログラム)も導入し、従業員自身の負担感への気付きを促し、早期に予防のサポートができる環境づくりを行っています。
また2021年からは、「ストレスチェック」に加えて、働き方や職場の課題の定点観測とより良い組織づくりに向けたチームでの対話の促進を目的とした『パルスサーベイ』を毎月実施しています。
これらのサーベイ結果や人と組織のデータを総合的に見ながら事業部門と人事部門が対話し、優先的に取り組む課題の抽出とその対応策を実施しています。