環境に配慮した商品・サービスの開発

エコプロダクツの調達・開発・提供 環境に配慮した商品・サービスの開発

考え方

商品のライフサイクル全体での環境負荷低減に向けて、新たな環境技術やグリーン調達に取り組んでいます。

しくみ

エコバツゼロの継続と循環指針の作成

コクヨグループでは「2008年版総合カタログ」から商品のライフサイクルの各段階(「つくる時」 「はこぶ時」「つかう時」「すてる時」)において、そのいずれかひとつでも環境配慮が十分でない自社商品について、「エコバツマーク」を表記し、それを3年間でゼロにする取り組みを行い「2011年版総合カタログ」で「エコバツゼロ」を達成しました。「2023年版総合カタログ」でも引き続きゼロを継続しています。2022年はエコバツを進化させ「循環指針」を作成しました。循環の輪を閉じ、循環速度を緩やかにするために、使用・回収・再資源化の3つの領域を強化し、ユーザーや静脈産業とのコミュニケーションを通じて真に循環するプロダクトへのシフトと、循環のためのメンテナンスや回収サービスを展開していきます。

エコバツマーク
循環指針

プラスチック問題への対応

コクヨグループでは、原材料に占めるプラスチック類の割合は大きなものではないものの、昨今のプラスチック問題に対する国際的な関心の高まりや、消費者や顧客からの期待に応えるために取り組みを強化しています。

プラスチック資源循環の取り組み

コクヨグループで排出される廃プラスチックは、2022年4月~2023年3月の1年間で3,547トンでした。事業内容別の内訳では、物流部門での排出が最も多く、施工現場、製造(工場)での排出量が多くなっています。
コクヨグループでは、廃プラスチックの排出抑制とともに、リサイクル率の向上、リサイクルの質向上(サーマルリサイクルからマテリアルリサイクル)に取り組んでいきます。

【グループ会社毎の廃プラスチック排出量(t)】

*t=1,000kg

グループ会社毎の廃プラスチック排出量
プラスチック資源循環促進法で、前年の排出量が250t以上の場合、
多量排出事業者の対象となります。

オール紙シリーズ

商品のすべてを紙で作った、ファイリング用品シリーズです。発売は2004年3月で当時は紙・樹脂・金属などに区分して分別することなく、そのまま廃棄できるため処理する際にも手間がかからないことで好評を得ていましたが、最近は世界的な海洋プラスチック問題の高まりを受けて、脱プラスチックの観点で再評価されてきています。2020年には、中の書類が見える窓が付いた分別廃棄不要のオール紙製ペーパーホルダーやオール紙製フラットファイルの厚とじタイプ追加など商品の拡充に努めました。
尚、オール紙シリーズは、環境省が世界的な海洋プラスチック問題の解決に向けて、個人・自治体・NGO・企業・研究機関など幅広い主体が連携協働して取り組みを進めることを後押しするために設立した「プラスチック・スマートキャンペーン」に参画しています。
クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス(CLOMA)への参加等最新技術動向等を掴みながらプラスチック問題への対応を進めていきます。

プラスチック・スマート
<オール紙> シリーズ

カウネットの取り組み

環境活動の一環として、小さな梱包物についてのお届けは簡易梱包にしています。さらに、簡易梱包で使用するプラスチック袋をすべて環境に配慮したバイオマス原料配合のプラスチック袋に切り替えております。

インターネットでのご注文なら、「簡易梱包」「段ボール梱包」、「指定なし」の3種類の梱包方法をご指定いただけます。
また、ウィズカウネットカタログをお届けする際のプラスチック袋もバイオマス原料配合のプラスチック袋に切り替えております。

資源循環の取り組み

カウネットでは、「プラスチック資源循環促進法」施行を契機に企業が来客用に提供する飲料をペットボトル飲料から紙パック飲料に変更する動きがみられる一方で、低迷する紙パック飲料容器の回収率向上に貢献するため、飲料メーカーや再生事業者とともに、紙パック飲料容器や紙コップなど紙資源のリサイクルサービスである『カウネットLoopa(ル―パ)』サービスを展開することを発表しました。コクヨMVPでは、複合材料を使った物流用パレットを製造するメーカーと契約を締結し、工場より排出される廃プラスチックの再資源化に取り組んでいます。コクヨロジテムでは、配送センターから排出されるストレッチフィルムや結束バンドを再生事業者にてビニール袋へ作り替え、これを自社で再利用するクローズドリサイクルを進めています。

商品CO2の見える化

コクヨグループは、商品が生まれてから廃棄・リサイクルされるまでのCO2排出量を「見える化」するカーボンフットプリントの算出を2010年に実施しその結果を公開しています。詳しくは以下のページをご参照ください。

商品CO2の見える化

国産材・地域材の利用

日本の国土面積の約67%を占める森林は、土砂の流出防止や水源涵養と呼ばれる保水機能、CO2の吸収作用などの役割を果たしており、再生産可能な資源でもあります。しかし、その中の約4割に当たる人工林の多くは、間伐などの手入れが遅れ、前述のような森林の多面的機能が発揮できずにいます。
コクヨは1998年から間伐材家具の開発に取り組み、2000年より販売しています。オフィスで積極的に国産材(間伐材)を使うことにより、新しい木材需要を喚起するとともに、森林と生きる持続的社会の実現を後押ししたいと考えています。

yuimori

2006年から高知県の大正町森林組合(現在の四万十町森林組合)とともに、「結(ゆい)の森プロジェクト」として森林保全活動を行っています。このプロジェクトにより育まれた木材をはじめ、国産木材の活用を通じて人と自然がより良く共生する社会へ貢献することを目指す木製家具ブランド「yuimori」を上市しました。国産木材を活用した美しく存在感のあるデザインと、オフィスで使える品質が特長の商品です。また、適切な廃棄ができることを意識した設計を行っています。
プロダクトデザインは、建築から家具のデザインまで幅広く活動している芦沢啓治氏、木の素材感豊かなデザインを具現化したのは、木製家具に精通している株式会社天童木工(本社:山形県天童市/社長:加藤 幸男)によるものです。また、快適な座り心地への工夫など、コクヨのオフィス家具開発での知見も取り入れています。
「yuimori」を通じて、自然共生社会への貢献を目指します。

yuimoriの商品

商品HP: https://kokuyo.jp/yuimori

プロトコルカウンター

全国の地域材を使いたいというニーズにも応えられるよう、開発された窓口カウンターです。grafデコラティブモードナンバースリーのデザインにより、すっきりとモダンなテイストに仕上げています。天板のエッジに杖倒れ防止や車イス利用者用グリップなどを採用したユニバーサルデザインにも配慮した商品です。

EFカウンター地域材幕板タイプ

将来的な組織変更や運用に合わせて機能拡充が可能な施工型カウンターです。高齢者や車イス利用者にも配慮した、ユニバーサルデザイン仕様です。幕板のみを地域材に対応することによって、標準タイプと同じ機能やバリエーションを実現しています。プロトコルカウンター同様、天板のエッジに杖倒れ防止や車イス利用者用グリップなども採用しております。

プロトコルカウンター納入事例(奈良県大和郡山市新庁舎)

2023年6月大和郡山市新庁舎竣工(予定)に先駆け、2022年3月吉野ヒノキを使用したプロトコルカウンターを納入しました。
大和郡山市の新たなシンボルとなる新庁舎は、訪れる全ての人を「やさしく迎え入れる」ためにわかりやすく、使いやすく、働きやすい空間を目指した庁舎となります。内装材には自然環境への配慮と住民との調和をイメージして地元木材がふんだんに使用されており、それらの空間にふさわしい窓口カウンターとするため、奈良県内で伐採された木材を採用した商品をご提案し、採用いただきました。コクヨグループでは、今後も公共建築物の木質化と木材利用促進を支援するため、地域材を有効に活用し環境に配慮した機能的で使いやすい商品を提供していきます。

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