こうして生まれたユニバーサルデザイン

JUST ONE誕生秘話 (1)

総合的な「使いやすさ」を目指し、徹底リサーチ。

合体メカや変身ロボット好きな渡辺剛史さんが、大ヒットしたユニバーサルデザイン(以下UD)マウス「手の匠」に続く第2弾を開発することになったとき、その方向性は前作とは大きく異なり、ほとんど180度反対側へ舵を切ることから始まりました。
UDだからといって、"One fits All"である必要はない。むしろ、あなただけのための"Just for You"な商品でありたい。そうして生まれたのが、その名も「JUST ONE」。ちょっぴり、ロボットチックなマウスです。

JUST ONE開発者 渡辺さん

前作の「手の匠」、これは素晴らしいデザインでしたねえ。大ヒット作です。

ありがとうございます。長時間使っても手のかかとの部分が痛くならなくなったとか、手が不自由な方から自分にもマウスを動かせるようになったとか、いろんなお声をいただきました。でもね、高い評価と同じくらい、たくさんのクレームも頂戴したんですよ。

前作の「手の匠」

え、そうなんですか? いったい、どんな?

マウスを使うときって、マウス全体を大きく動かす人と、机に付けた手首を支点にして細かく動かす人とふたつに分かれるんです。前者の場合は「手の匠」が適しているんですが、マウス操作に長けてるベテランは、かえって使いにくい。底面に付いてるパッドが邪魔してしまうんですね。「良さそうだから買ったのにダメじゃないか」なんて言われて、リサーチを兼ねて、その方のお宅まで伺ったりしました。

JUST ONE開発者 渡辺さん

そりゃまた、なんと熱心な。

絶対第2弾に活かしてやろうと、気合いが入ってましたからね。で今回は全く発想を変えようと思って、大学の先生や研究所のお墨付きも欲しいと考えてたんです。そんな中で知り合ったのが、産業技術総合研究所(以下、産総研)デジタルヒューマン研究センターの副所長・持丸正明さん。コラボを持ちかけてみたら、「それは面白い、すぐやりましょう」ってことになって。

頼もしい味方を得て、プロジェクトのスタートですね。

そうなんです。産総研はすでにマウスの研究をやっていて、モック(=模型)もたくさん作ってたんですよ。それですっかり意気投合しちゃいまして。で、まず、先ほどの手全体を動かす人と、手首を支点にして操作する人の割合を調べてみたんです。そうしたら6割の方が手首支点派なんですね。よし、じゃあ、今回はこれで行こうと。次に「手の匠」のときは、いかに少ない力で操作できるかが開発の主眼だったんですが、今回はもっと総合的な「使いやすさ」を目指そうと考えたんです。

総合的な使いやすさ、といいますと?

お使いになる方は皆さん、手のサイズや使い方も様々なので、それをなるべく多く許容する、ということですね。さらに使っていて気持ち良く、で、フィット感がある、と。

でも、それって一番難しそう。

もうね、いろんな方に被験者になってもらって、産総研と一緒に徹底的にリサーチしました。「評価グリッド法」っていうんですけどね、まず、ふたつの選択肢があったとしてどっちがいいですか? と尋ねると○○の方がいいと。そうしたら今度はそれはなぜですか? とその理由を問いただすんですね。さらに、では ○○と●●との違いは何ですか、なぜそう思うんですか? といった具合に、質問攻めにしちゃう。ひとりあたり2時間から3時間かけて「なぜ?」「なぜ?」と聞き続けて、しまいには被験者がキレそうになるくらいまでやりました。

JUST ONE開発者 渡辺さん

すごいリサーチ法だなあ。

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