こうして生まれたユニバーサルデザイン

エアロフィット誕生秘話 (1)

ユーザー目線で選んだテーマは、「空気」でした

一見、ごく普通のハサミなのです。だけど、これこそコクヨのユニバーサルデザインハサミとして第四弾となる新製品。
花川陽一さんたちスタッフは、全身全霊を打ち込んで開発に挑みました。テーマは、ずばり「空気」です。

エアロフィット開発者花川陽一さん

これまでコクヨのユニバーサルデザインのハサミって、いくつかありましたよね。片側のハンドルがオープン型になっていて握りやすいのとか、スプリングが入ってて刃を戻すときに力が要らないのとか。それに比べると、このハサミ『AIROFIT(エアロフィット)』は、ぱっと見、普通に見えるんですけど。

そうですね。でもこの商品は、コクヨのユニバーサルデザインのハサミとして、新しいスタンダードを目指した商品なんですよ。

コクヨのユニバーサルデザインのハサミとして新しいスタンダードを目指した『AIROFIT(エアロフィット)』

ほう。

開発に当たって、まずは詳細なユーザー調査をしてみました。あなたはハサミのどこに不便を感じますか、という質問に対する最も多い答えが「指が痛くなる」というもの。その次に多いのは「糊が刃先につきやすくてベタベタする」というものでした。

また、ハサミの購入ポイントは何ですか、と聞いてみますと、「切れ味」「値段があまり高くないこと」「指が痛くならないこと」という声が多くあがりました。つまり、お客さんは、当たり前のことを当たり前にできる、ごく普通のハサミを望んでらっしゃるんですね。

エアロフィットについて話す花川さん

変わった形のものよりも、オーソドックスなハサミ。

そうなんです。価格的にも高くなくて、バランスの取れた商品ですね。ですから、徹底してユーザー目線で開発して行こうと。その中で試行錯誤していくうちにテーマとなったのが「空気」でした。

空気、ですか?

例えば、このハンドルの部分がそうです。内側の指に当たる部分はエラストマーなんですが、この材質とデザインで、まるで空気のようにタッチが柔らかで、指が痛くなりません。

内側の指に当たる部分はエラストマー

あ、ホントに柔らかい。

ね? でも、これには苦労しました。最初は、こんな風に、ハンドルにプニョプニョしたやわらかいエラストマーを貼り付けようとしたんですが、そのようなタイプのABS樹脂とエラストマーって、うまくくっつかないんです。

やわらかいABS樹脂とエラストマーではくっつかない

確かに、試作品を見ると、今にもエラストマーがはがれちゃいそうです。

ではというので、くっつきやすい硬めのエラストマーで作ってみたんですが、それでは思ったほど柔らかい感触が得られないんですね。「意外と硬いやん」て声が上がって。

そこで今度はエラストマー自身に穴を開けて、空気のようなタッチを目指すことにしました。ですが、どこまで穴を開けたら見栄えも良くて効果も高いのか、これを知るには実際に作ってみるしかありません。いっぱい作って試してみました。ちょっと作り過ぎたくらいかもしれません(笑)。

でも新しいハサミためです。

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