こうして生まれたユニバーサルデザイン

UD商品の出来るまで(1)

「1つの原則と5つの視点」に沿って企画・開発され、世に送り出されて行くコクヨのユニバーサルデザイン(以下UD)商品たち。実際には、どんなプロセスを経て商品化されていくのでしょうか。

ここではハサミ「エアロフィット」のケースを例にとって見て行きましょう。

仮説設定

ハサミは日常的に使われる商品。しかも、大人も子供も老人もみんなが使う。ビジネスシーンではOLさんがハードユーザーだ。そんな身近な商品だけに、実は困ってることがたくさんあるんじゃないか?

きっといろんな不満が隠れているはず。それを解消してこそ、UDだろう。すべてはまず、こういった仮説を立てることから始まります。

仮説検証

では、どういうことで困ってる人が多いんだろう?
切れ味?使用感?疲労?それとも耐久性?

このように自分たちで立てた仮説を、お互いに検証してみます。

ユーザーニーズの具体化

ここで実際にユーザーの声を聞いてみることにします。何人もの人に直接インタビューしたり、WEBサイト上でアンケートをとったり。その結果、次のようなニーズがあることが分かりました。

  • 長時間使っていると、女性の場合、ハンドルの輪の中に入れている指が痛くてたまらなくなる。
  • セロハンテープを切っていると刃先に糊がくっ付いて、切れ味が悪くなる。
  • かといって、あまり値段の高いハサミは買う気になれない。リーズナブルな値段のものが欲しい。

こういったユーザーの声や不満を出来る限りたくさん集め、じっくり耳を傾けること。これがUD商品作りの大切な基礎となります。

設計・試作

ユーザーニーズに応えるべく、今回は「指に優しく」「糊が付いても良く切れる」ハサミを目指して設計・試作が始まります。

指が痛くならないように、ハンドルの輪の内側にエラストマー樹脂を取り付け、当たりを柔らかくする。
刃先の形状を大胆に変え、リブ構造(=表面に凹凸をつける)にしてグルーレス(=糊が付かない)を目指す。

これを形にするには、どういった設計にするべきか。開発陣の腕の見せどころです。このとき作られる試作品は、2つや3つではありません。試行錯誤しながら、膨大な数の試作品が作られて行きます。

エアロフィットの試作
UD商品の出来るまで フィットカーブ
プニョプニョピン ワンパッチスタンプ
UDレーザーポインター パラクルノ
エアロフィット 定規
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