顧客起点でのモノづくりを活性化する「コクヨ デザインアワード2002」

ユニバーサルデザインコンペティションの受賞作品が決定

ステープラー、ファイル、ノート、ハサミ、消しゴムなど10作品が受賞

発表日:2002/07/06

記載の内容は発表時のものです。

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    コクヨ株式会社(本社:大阪市、社長:黒田章裕)は、顧客起点でのモノづくりを活性化することを目的に「コクヨデザインアワード」を開催、平成14年1月10日から3月31日まで作品募集を行いました。「ユニバーサルデザイン」のステーショナリーをテーマに斬新なアイディアを一般のユーザーから広く募集しました。使う人にしか分からない潜在的な不満を解決する画期的なアイディアが311件集まり、このたび厳正なる審査の結果、受賞作品10作品が決まりました。
  受賞作品は以下の通りです。これらの入賞作品の版権はコクヨ株式会社に属し、今後コクヨで製品化を検討していきます。
  なお、次回のコクヨデザインアワードも引き続きユニバーサルデザインをテーマに募集します(10月下旬募集開始予定)。
 
  受賞作品と受賞者名           (敬称略、五十音順)  
 
<作品名(カテゴリー)> <受賞者氏名> <職  業>
○グランプリ    
Simply Pat(ステープラー) 水野啓之(みずの ひろゆき) プロダクトデザイナー
○優秀賞(2作品)    
ripples note(ノート) 木村寿樹(きむら としき) フリーランスデザイナー
FIT UP(CDファイル) 田辺陽子(たなべ ようこ) デザイナー
○コクヨ賞(1作品)    
Pear's(ハサミ) 小池岳男(こいけ たけお) 会社員
○審査員賞(1作品)    
SHUFFLE TRAY(トレイ) 渡邉武雄(わたなべ たけお) 会社員
○佳作(5作品)    
Wa+Gum(輪ゴム) 金澤みずえ(かなざわ みずえ) フリーランスデザイナー
カド消しゴム(消しゴム) 神原秀夫(かんばら ひでお) インハウスデザイナー
ワンタッチ安全ピン(安全ピン) 谷口愛弓(たにぐち あゆみ) 学生
wall flower(プッシュピン) 寺山紀彦(てらやま のりひこ) アルバイト
WRAP FILM OPENER(フィルムオープナー) 治田将之(はるた まさゆき) 工業デザイナー
 
  1.主な受賞作品の内容と特長  
 
○グランプリ
作 品 名:Simply Pat
カテゴリー:ステープラー
作者:水野啓之(みずの ひろゆき)
職  業:プロダクトデザイナー

作品の特長
・卓上に置いたまま、軽く叩いて使用する事ができるので簡単にとめる事ができる。
・カラフルなカラーリングと丸みを帯びた安全で使いやすい形を採用。

受賞理由
・今までの小型ステープラーは、そのほとんどが指先で挟む(握る)という動作で使用することが暗黙の了解であり、握力を必要とするものであった。対してこの作品は単に指先だけではなく、体のさまざまな部位、手のひらや肘などを使って綴じることができる点が、ユニバーサルデザインの観点で見て斬新かつ創造的な解決方法である。
・「使い手に新しい魅力と愛着を感じさせる点」「使い手に対して、複数の使い方を提供できる点」により、ステープラーの新しいベンチマークとなりうる作品であると考えている。
 
   
 
 
 
○優秀賞
作品名:ripples note
カテゴリー:ノート    
作者:木村寿樹(きむら としき)
職業:フリーランスデザイナー

作品の特長
・ノート右端部分にゆるやかに角度をつけ
 容易にめくるようにしたノート。
 なお、ripplesとは「さざなみ」「~を立てる」
 という意味。

受賞理由
・お札を数えるときに紙端を斜めにして数え易くする発想でノートのページをめくり易く工夫した着眼点。
・表からでも裏からでもめくり易くする様にリバーシブル設計がされていた。
 
 
○優秀賞
作品名:FIT UP
カテゴリー:CDファイル  
作者:田辺陽子(たなべ ようこ)
職業:デザイナー

作品の特長
・CDの出し入れが、片手で可能。
・外装ケースからのファイルの出し入れの際も、ファイル丈夫に空間を空け、引き出しやすい様に工夫。

受賞理由
・気軽にCDの出し入れができ、しかも保存時にはしっかりとCDをホールドすることを狙って創られた非常に完成度の高い作品であった。
・使い勝手のみでなく、量産性にも踏み込んで設計されていた。
 
 
 
 
○コクヨ賞
作品名:Pear's
カテゴリー:ハサミ
作  者:小池岳男(こいけ たけお)
職   業:会社員



作品の特長
・利き手や、持ち方に関係なく切ることができる和ハサミを柔らかい手触りのソフトパッドで包み込み、簡単に切ることができる。
・リング部分を後ろに引っ張れば、刃が内部に収納され安全。

受賞理由
・ユニークな形状に機能性をバランスさせた作品であった。
・使わないときには刃先をカバーでき、吊下げができる。
・カッティング時にも、手に非常に優しい設計になっている。
 
 
 
 
○審査員賞
作品名:SHUFFLE TRAY
カテゴリー:トレイ
作者:渡邉武雄(わたなべ たけお)
職業:会社員
作品の特長:
印刷物をトレイにのせ、シャッフルするだけで、
紙端がきれいにそろったレジュメやプレゼン資料を
簡単に完成することができる。

受賞の理由:
・このツールを使って書類を揃えた後、
次工程としてステープルどめ、パンチで穴開けなどが
考えられる。このツールがステープラーやバンチとのドッキングができれば、本当に便利に
使えるものと思われる。
 
 
 
  2.応募総数と審査状況  
 
カテゴリー 応募数 資格審査通過 1次審査通過
ファイル 16 10 1
カッター 35 30 11
文具 148 84 24
筆記具 62 36 8
紙製品 11 4 1
OAサプライズ 7 4 4
その他 32 19 3
311 187 52
 
 
 
  <ご参考>  
  1.コクヨデザインアワード2002の募集要項  
  (1)応募テーマ;誰もが使いやすいユニバーサルデザインのステーショナリー
(2)募集期間;平成14年1月10日から3月31日まで (当日消印有効)
(3)審査発表;平成14年5月27日最終審査、7月6日授賞式(予定)
(4)応募資格;応募作品の著作権を有する、国内の企業・団体あるいは国内在住の個人やグループ(年齢性別、職業、国籍を問いません。未成年の方の応募には親権者の同意書が必要)
(5)審査員;
青木 克憲(アートディレクター、バタフライ・ストローク・有限会社 代表取締役)
クライン  ダイサム  アーキテクツ(マーク・ダイサム、アストリッド・クラインによる建築家ユニット)
中川  聰(ユニバーサルデザインフォーラム副理事長、トライポッド・デザイン株式会社 代表)
パトリシア・ムーア(ムーア・デザイン株式会社 社長)
モーリー・ストーリー(ノースカロライナ州立大学 センター・フォー・ユニバーサルデザイン・リサーチ・コーディネーター)
黒田 章裕(コクヨ株式会社 代表取締役社長)
計6名(敬称略・五十音順)
(6)賞金;
グランプリ 100万円(1点)
優秀賞 30万円
佳作 10万円       
*他に、特別賞など、数点予定。
 
  2.監修者プロフィール  
  ●ダイアン・ピルグリム(米国立クーパーヒューイット・デザイン・ミュージアム名誉館長)
メトロポリタン美術館特別研究員、ブルックリン博物館学芸員、米国立クーパーヒューイット・デザイン・ミュージアム館長を経て現職に就く。デザインの意味と役割の重要性を啓発する教育プログラムの実践を通して全米に知られている。特に、ユニバーサルデザインの概念構築とその実践を通して、アメリカのリーダー的役割を担っている。
 
  3.審査員プロフィール

●青木 克憲(アートディレクター、バタフライ・ストローク有限会社 代表取締役)
株式会社サン・アドを経て、バタフライ・ストローク有限会社を設立。主な受賞暦は、92年JAGDA新人賞、92・94年日本雑誌広告賞金賞、95・96年東京アートディレクターズクラブ賞、98・99年ニューヨーク・アートディレクターズクラブ賞など多数。


●クライン  ダイサム  アーキテクツ(マーク・ダイサム、アストリッド・クラインによる建築家ユニット)
1990年にクライン・ダイサム・アーキテクツを設立。東京にオフィスをかまえ、洗練されたユニークなテイストの建築・デザインを中心に活躍。また新しいコンセプトの住宅案や実作品でさまざまな建築賞を受賞し、高い評価を受けている。
 
  ●中川  聰 (ユニバーサルデザインフォーラム副理事長、トライポッド・デザイン株式会社 代表)
東京、ニューヨークを活動拠点に、環境や福祉、教育の視点に立ち都市計画から建築、プロダクトデザインまで手掛ける。現在、ユニバーサルデザインフォーラム副理事長。国内外の企業や研究機関とのコーディネーターとしても活躍中。

●パトリシア・ムーア(ムーア・デザイン株式会社 社長)
調査、製品開発、デザイン、パッケージ・デザイン、乗り物デザイン、市場分析、製品ポジショニング戦略など、幅広い分野にわたるデザインやコンサルティングに取り組む。人体測定学のAmerican National Standards Committee(アメリカ企画委員会)の共同設立など、社会的貢献も大きい。
 
  ●モーリー・ストーリー(ノースカロライナ州立大学 センター・フォー・ユニバーサルデザイン・リサーチ・コーディネーター)
1994~1997年、故 ロン・メイスのもと、ユニバーサルデザインに関する製品評価研究、および開発コーディネートの原則立案に携わり、『The Universal Design File』を共著。多くのデザイン講座で、ユニバーサルデザインを教えている。

●黒田 章裕 (コクヨ株式会社 代表取締役社長)
1989年から、コクヨ株式会社 代表取締役社長。                       

(敬称略・五十音順)
 
 
 
  4.コクヨのユニバーサルデザイン要件  
    当社ではユニバーサルデザイン製品の要件として、(1)商品としての基本機能・性能が確保されている。(2)あらゆる状況での安全が確保されている。(3)表示・色彩・形状などに配慮する。(4)軽便・単純・普遍的な操作性・インターフェイスを追求する。(5)操作の可否や残量等の情報を判定できる仕組みを追求する。(6)従来品と比較しても遜色のない価格設定にする。以上、6つの項目を挙げています。
  この要件に合致した商品には、コクヨオリジナルのユニバーサルデザインマークを明記し、ユーザーへの普及・浸透を図っています。
 
 
 
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