コラボレーションの達人

 

まとめる力、KJ法とPERTの考え方(1)

活発に意見交換するコラボレーションのミーティング。成果を目に見えるものにするには技術が必要です。KJ法とPERT、情報カードや集計用紙を使った2つの「まとめ工学」をご紹介します。

会議というものは紛糾するもの。その場でまとめ、現実の成果を参加者の目に見える形にするにはテクニックがあります。ここでは少し参考になる手法について見てみましょう。

「情報をして語らしめよ」のKJ法

本来、KJ法はミーティングのさなかに行うものではありません。むしろ、膨大な取材を個人または集団でひっくり返して並べるワークに集中して、本人たちがアッと驚く結論が浮かび上がるというもの。「発想法」の原点とも言える手法です。創始者は文化人類学者の川喜田次郎氏。1ヶ月といった期間、南の島などにチームで住み込んで膨大な取材をし、その社会を解き明かすために開発されたものです。

コラボレーションとKJ法

実はブレーンストーミングというのは、声を出し絵を描きながらKJ的なことをしているのです。直感にしたがって近いと感じる発言がホワイトボードでも近くに書き込まれるでしょう。本当ならすべての発言を、1つの趣旨ごとに細分化したカードを作り、徹底的なKJ法を行えば、いい結論が導き出せるかもしれません。最近ではキーボードの非常に速い人がいるので、発言をすべて細かく行替えしてその場で入力してもらい、プリントアウトして全部切って、KJ的作業を行うことができるようになりました。

しかし、コラボレーションはもっと短時間に凝縮して行うことが多いものです。そこで、前のページで書いた「時間軸を超えたメモ」をホワイトボード上に描きだし、常識では隣り合わさない意見を近づける意識を追加してみましょう。少し目を細めてホワイトボードを眺め、「ここにこんなお話がありそうだな」と話してみましょう。そして、会議の最後にはその物語のいくつかを共有して終わるのです。

意識として最も大切なのは、すべての意見を参加させること。「これはちょっと別だね」としか言いようのない発言をどこに位置づけるか。KJ法の手法を理解していれば、そこに重要な物語が隠れていることに気付くはずです。

KJ法

KJ法でトレンドを読み解こうとした一例

まとめる力、KJ法とPERTの考え方(2)

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KJ法の基本は、「すべての情報をカードにする」「1枚のカードには最小単位の1件だけの情報を書く」。カードをもったいながらない。でなければ直感山分けで新しい結論を導くことができない。「これは要らないだろう」という判断の中に常識のワナがあるのだ。そして、記入日、記入者の名前も忘れずに。

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1つのテーマで複数人数で取材すると、ボックスに次々たまるカードがうれしい。カードをめくっていくと、テーマとは関係ない思いつきも次々に生まれてくる。これは宝の箱なのだ。

リングファイル
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フ-408B \346 (\330)

一度処理したカードはこのホルダーへ。上で紹介したカードならはじめから2穴があるのでファイリングに好適だ。ビジネス上のコラボレーションは、前のテーマが全く無関係ということは少ない。新しいコラボに入る前にこのファイルをパラパラめくっておくことをお奨めしたい。