「緑視率」
オフィスにおける緑視率と心理効果
コクヨと愛媛大学の共同実証実験結果によると、オフィスに植物を置くと時間の経過とともに親しみを感じる人が多くなり、緑視率が高いほど「あたたかみがある」「親しみやすい」「落ち着く」「自然だ(潤いがある)」と感じる人の割合が高く、「アメニティ効果」「疲労感をやわらげる効果」「癒し効果」など、心理的な快適性を高める効果が期待できます。
植物が撤去されると喪失感・ストレスを感じる人の割合が高くなり、また、緑視率が高すぎても、緑が多すぎる、うっとおしいと感じる人の割合が高くなります。
このようなことから、オフィス空間に植物を配置する場合には、オフィス空間の持つ役割、目的に応じた緑の量、種類に注意しながら、緑視率に配慮して配置設計することが重要だということがわかります。
緑視率を考慮して効果的にオフィスにグリーンを配置する
オフィス内のグリーンは、多すぎると仕事の妨げになりかねず、少なすぎても効果が期待できません。
グリーンアメニティ効果を最大限に発揮させるには、各席からの適切な緑視率を考慮しながら、近景、中景、遠景でバランスよく緑を配置するとよいでしょう。
緑視率とは

下:植物部分を抜き出し、緑視率を示した写真(緑視率32%)
緑視率とは、人が認知する緑の量を数値化したもので(人の視界にどれだけの量のグリーンが入ってくるかを%で表します)、“見た目の緑の豊かさ”を判断する指標となります。
たとえば、屋外では、
- 商業地や市街地の緑視率はおおむね0〜10%
- 庭木が整備された住宅地の緑視率は10〜20%
- 生け垣が整備された住宅地の緑視率は20〜30%
- 計画的な住宅団地や街路樹が整備された工業地の緑視率は30%以上
緑視率30%以上の市街地にするには道路へ覆い被さる程度の植栽整備が必要です。
また、一般に緑が豊かだと感じる緑視率はおおむね25%以上であるとされています。
屋外(都市)緑地帯における緑視率と心理効果
国土交通省調査の資料によれば、屋外では、緑視率が25%以上になると、緑が多いと感じる人の割合が高くなる傾向が見られます。
あまり緑化されていない広場など緑視率が低い場所ほど「安らぎがない」「うっとおしい」「殺風景だ」と感じる人の割合が高く、屋上庭園や緑の保全・再生庭園など緑視率が高い場所ほど「安らぎがある」「さわやかだ」「潤いがある」 と感じる人の割合が高くなります。
屋外の緑には「清涼感が高まる効果」「アメニティ効果」「疲労感をやわらげる効果」など心理・生理的効果が期待され、市街地の緑化による緑視率の向上は、「ヒートアイランドの環境改善機能」「心理的な快適性を高める対策」「人を引きつける(コミュニケーションが生まれる)効果」が期待できます。
※国土交通省調査H17/8/17の資料を引用しています。