経営方針

対処すべき課題


文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)会社の経営の基本方針

 当社グループは、将来にわたる企業のありたい姿を「コクヨは、商品・サービスを通じて、顧客の創造性を向上する価値を提供することにより、人々のより良い はたらく・まなぶ・生活する“Quality of Lifeの向上”を実現し、社会の役に立つ Life & Work Style Companyを目指す」としています。また、平成28年12月期を初年度とする3ヵ年の中期経営計画では、経営の基本方針を『価値創造にこだわる自己改革~Value Transformation 2018~』と定めております。

(2)目標とする経営指標

 今中期経営計画の最終年度である平成30年12月期は、平成29年12月期の業績及び平成29年9月27日に公表しました「三協立山株式会社とのストア事業の会社分割(簡易吸収分割)契約締結に関するお知らせ」の内容等を勘案し、財務目標数値として売上高3,180億円、売上総利益率36.1%、営業利益180億円、営業利益率5.7%を見込んでいます。また、主要財務指標の見通しとして平成30年12月期のROEを6.5%としています。

(3)対処すべき課題

 当社グループの業績は、リーマン・ショック以降、増収増益基調に戻りつつあるものの、営業利益率は低い水準に留まっており、低成長が常態化しています。そのため、中期経営計画では、低成長から抜け出し、持続的成長の獲得を目指して、経営の基本方針『価値創造にこだわる自己改革~Value Transformation 2018~』に基づき、顧客本位にこだわった価値創造を実現する“運営モデルの改革”と、中長期の持続的成長を可能とするための“収益体質のつくりこみ”に取り組みます。

・運営モデルの改革

 どの事業においても、顧客への付加価値向上による収益性の改善・成長を実現するために、「シェアと粗利率」にこだわり、メーカー、流通が“全社一丸”となって、中長期の持続的成長を担保する運営モデルを実現します。これにより、過去最高となる売上総利益率35.5%以上を目指します。

 ステーショナリー事業の基本方針:
 『NB商品のシェアと粗利率にこだわり、顧客への価値を高め続けることで持続的成長を実現する』
 ファニチャー事業の基本方針:
 『差異化された新たな付加価値による業態進化を目指すことで持続的成長を実現する』
 カウネット事業の基本方針:
 『顧客への付加価値にこだわった“魅力的な第3極”戦略による成長の兆しを獲得する』
 海外事業の基本方針:
 『顧客への価値提供と事業収益性の確保を両立させ持続可能なビジネスモデルを確立する』

・収益体質のつくりこみ

 この3ヵ年で、経営効率の改善により、営業利益率5.5%以上を達成することにこだわります。事業部門と管理部門の業務の重複をなくし、管理部門が事業運営における効率化を推進することで、全社の管理・間接業務の大幅な生産性の向上を目指します。これによる直接部門でのリソース創出、生産性向上及び新価値創造に取り組むことで、高収益体質への転換を実現します。

 各事業の対処すべき課題は下記のとおりであります。

[ステーショナリー関連事業]

 国内事業は、顧客の顕在ニーズだけでなく潜在ニーズまでを満たす新商品の開発及びマーケティングのさらなる強化に取り組むとともに、シェアと売上総利益率にこだわることで利益の向上に努めます。
 海外事業は、インド・中国・ベトナムの各国において、シェアと売上総利益率を意識しながら、積極的な新商品の投入、工場の生産性の改善及び販売力の強化等を推進し、さらなる収益の拡大を図ります。

[ファニチャー関連事業]

 国内事業は、新規顧客の開拓及び積極的な営業活動を行うとともに、業務効率化の推進及び工場の生産性の改善等に取り組み、高い売上総利益率を伴ったシェアの拡大に努めます。また、平成30年1月より「ライブオフィス(※)」として運用を開始する「品川SSTライブオフィス」を筆頭に、全国にあるライブオフィスを活用し、新たな働き方を提案することで、需要を喚起します。
 海外事業は、引き続き中国の都市部において直接販売に注力するとともに、固定費を抑制し、収益の拡大を図ります。
 (※)ライブオフィスは、時代の動きを捉えながら、ビジネスのあらゆる課題解決に寄与する「働き方」、「オフィス空間の在り方」及び「オフィスの使い方」を提案するために生まれたコクヨの最先端のオフィスです。実際にコクヨ社員が働くオフィスで、最新の「働き方」を実感することができます。昭和44年(1969年)にオープンしたコクヨ本社新社屋の全館を「生きたショールーム=ライブオフィス」として一般に公開したのが始まりで、現在では全国28ヵ所に開設しています。

[通販・小売関連事業]

 通販事業のカウネットは、顧客ニーズにこだわった高付加価値のカウネットオリジナル商品の開発及び拡販に注力することにより、「仕事がはかどる通販」としての成長を目指します。
 小売事業(インテリア・生活雑貨の販売)のアクタスは、集客を高めるとともに、お客様のこだわりのライフスタイルを実現するための商品及びサービスの提供に努めます。

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