経営方針
対処すべき課題
今後のわが国経済は、欧州の金融不安による世界経済の減速等、先行きは不透明な状況で推移するものと予想されます。また、人口減少に伴い、中長期的には従来の市場の成長は期待できない状況にあります。
このような状況の下、当社グループは、お客様の期待値を超える際立った商品・サービスを提供することで、「お客様に選ばれ続ける企業」へと変革してまいります。
国内市場におきましては、バリューチェーン全体で、商品開発力の向上や商品露出の最大化、マーケティングの変革、営業力の強化を行い、お客様の求める価値を提供することにより、効率を上げてシェア拡大を図ってまいります。
他方、海外市場におきましては、中国、インドおよびベトナムをはじめとしたアジア市場において、成長する内需を獲得するためのバリューチェーン構築を推進いたします。
翌連結会計年度より、コクヨカムリンリミテッドの損益計算書を連結(当連結会計年度は貸借対照表のみを連結)するとともに、リテールのLmD㈱(「ザ・コンランショップ」の運営)、海外販売会社のコクヨベトナムトレーディング(ベトナムにおけるステーショナリー販売)およびコクヨインターナショナルマレーシア(マレーシアにおける家具販売)を新規に連結いたします。この結果、連結売上高で約100億円、連結営業利益で約2億円の増加を見込んでおります。また、新たな事業セグメントとして「通販・小売関連事業」を追加いたします。
昨今の企業環境を踏まえて、上場企業に対してガバナンス(企業統治)体制の強化を求める市場および社会からの要請が強まっています。そのようななか、当社では、平成22年10月から、役員候補者の選任プロセスの客観性確保等を目的として、社外の有識者が過半数を占める「人事委員会」(取締役会の諮問機関)を任意に設置し、平成23年3月30日開催の当社第64回定時株主総会から、人事委員会の答申を踏まえて取締役候補者の選定を行っております。上述の定時株主総会においては、2名の社外取締役(いずれも証券取引所の規則等に定める独立役員であります。)を選任し、ガバナンス体制の強化と経営の透明性の確保に取り組んでおります。
同時に、平成23年3月から、経営の監督と執行を明確に分離し、取締役会による業務執行の監督を強化するため、執行役員制度を導入いたしました。
平成24年3月29日開催の当社第65回定時株主総会に提出した取締役選任議案につきましては、更なるガバナンス体制の強化と経営の透明性の確保を目的として、社外取締役を増員いたしました(取締役候補者6名のうち社外取締役候補者は3名となります。)。
当社は、これらのガバナンス体制の改革に引き続き取り組んでまいります。
各セグメントの対処すべき課題は下記の通りです。
〔ステーショナリー関連事業〕
ステーショナリー関連事業におきましては、国内では「お客様に商品が選ばれ続ける圧倒的な存在」、海外では「お客様に商品を最初に選ばれる存在」となり、アジアNo.1ステーショナリーメーカーを目指してまいります。
国内市場におきましては、「質の向上」と「量の拡大」を目指し、さらなる高付加価値化を推進いたします。また、お客様のニーズの変化をとらえ、そのニーズに合致するような商品の改良やラインアップの拡充を行うほか、商品露出を最大化し店頭シェアの拡大を図ってまいります。
海外市場に関しましては、中国におきまして、商品ラインアップの拡充や何如文化用品(シンセン)有限公司の事業承継、平成24年夏竣工予定の上海奉賢区に建設するノート工場の立ち上げを行い、中国実用ノート市場において一躍No.1メーカーとなります。
インドにおきましては、コクヨカムリンリミテッドの販路拡大やサービスレベルの向上、原価率の低減を推進し、収益拡大を図ってまいります。
ベトナムにおきましては、商品ラインアップのさらなる拡充や販路の拡大、積極的な販促活動により、ベトナム全土で、ノートの販売目標を約3,700万冊とし(前年販売実績は約1,500万冊)、ノートシェアNo.2を目指してまいります。
〔ファニチャー関連事業〕
ファニチャー関連事業におきましては、個々のお客様に対して、それぞれのニーズに合致した価値を提供するバリューチェーンを構築することで、売上拡大、黒字化を図ってまいります。
国内市場におきましては、お客様ごとのニーズをベースとしたマーケティングを実行し、ソリューション提案営業の推進や戦略商品の開発を行うことで、オフィス家具市場におけるシェア向上を図ってまいります。一方、医療・教育・官公庁分野におきましては、新商品を積極的に投入し、売上の拡大を図ってまいります。
海外市場に関しましては、中国におきまして、ハイセグメントおよびミドルハイセグメントのお客様をターゲットに、実用的な機能と感性に訴えかけるデザインを両立した「People+Design」をコンセプトに、業界初の機能を持たせた商品の開発を推進いたします。また、出資したタイリック社の新工場稼働による生産能力の増強を行うとともに、大都市圏での直販の強化に加え、内陸部において代理店の開拓を行い、販路の拡大を図ってまいります。
〔通販・小売関連事業〕
通販事業に関しましては、「カウネット」におきまして、「選び抜かれた品揃え」をベースに、商品特長や価格、デザイン等のポイントが一目で分かる他社にはない選びやすいカタログを提供し、「選ばれ続けるカウネット」を目指してまいります。
小売(インテリア・生活雑貨の販売)事業に関しましては、高級家具・雑貨の「アクタス」や「ザ・コンランショップ」を通じ、お客様のこだわりのライフスタイルを実現するための商品・サービスを提供し、生活に「上質感」と「感動」を提供してまいります。また、MDの強化や既存店舗の集客力の向上、店舗の新規出店を推進することで、収益の拡大を図ってまいります。



