間伐は、やがて収穫する木材の品質を向上するとともに、森林の豊かさを保つために必要な仕事。「結の森」では間伐の効果を検証するため、高知県立四万十高校の皆さん、筑波大学大学院の皆さんと協力して定期的なモニタリング調査を行っています。 筑波大学大学院の皆さんとは、流量調査の結果をもとに「土壌の浸食・地表流の発生と間伐の関係」について分析をすすめています。また四万十高校との活動では、独自に編成された「結の森・妖精チーム」をはじめとする多くの生徒さんにご協力をいただきながら森林内の植生調査、四万十川の清流調査などを行っています。
モニタリング調査には毎年、コクヨ社員も参加します。環境の変化を実際に目にすることで結の森プロジェクトの活動を検証しているのです。
これらの調査はFSC認証を継続する上で毎年実施することが義務付けられており、年次監査の際には調査結果が報告されます。
結の森とは
地元の方々とのモニタリング調査
間伐の効果を検証するモニタリング調査。その活動に、コクヨも取り組んでいます。

間伐された場所の植物種は、増えつつある。モニタリング調査から分かったこと。
これまでのモニタリング調査の結果報告から、間伐によって森林内に日光が差すようになり、植物種が増加している状況が確認されています。また間伐により森林の保水機能の改善が期待されることなどが報告されています。これらは四万十高校や筑波大学、大正町森林組合、地元の方々、そしてコクヨの連携によってまとめられたもの。地元の方々の取り組みに参加し、コミュニケーションを深めることで、コクヨの社内にも「森を守る責任」について、より高い意識が浸透してきました。
植生調査
間伐後、森に光が差し込むことによって、
どの程度森林再生が進んでいるかを調べます。
生えている植物の種類や密度、分布状況などを計測します。
森林内の植生調査風景
清流基準調査
四万十川の水質や生態系を把握するために行われているもの。
今後、間伐により水質や生態系にどのような変化があるのかも調べます。
四万十川の清流基準調査風景景
流量調査
「パーシャルフリューム」という器具で森林内の流水の速度、量を調査。
表土が流されてしまった森では、雨が降ったらすぐに水が流れてしまうため、速度が速く、量も増えます。
これからの間伐で大切なことは、森を守りつつ、間伐した木も活かすこと。
間伐という言葉には、どうしても「成長の悪い木を間引く」といった嫌なイメージがつきまといます。でも実際はそうではありません。
間伐にはさまざまな目的があるのです。たとえば、もっと地面に光が当たる森にするためにあえて経済価値のある木を間伐することもあります。しかし多くの森では木を運ぶ路網が整備されていないために、こうした木がその場に捨てられてしまっています。捨てられている間伐材をきちんと活用できれば、森を守る山村も豊かになるはずです。
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