トップインタビュー 『アジアの誉れ』へ ~誉れを目指す一人ひとりの覚悟~ コクヨ株式会社 代表取締役社長執行役員 黒田 章裕

2013年、コクヨは創業108年目を迎えます。これまで歴史を重ねてこられたのは、『国の誉れ』を志す“コクヨ”という名に恥じぬよう、社員全員が努力し続けてきた結果でもあります。次の100年に向けて、新たな成長のステージをアジアに求め歩み出しました。いま一度、『誉れ』という言葉の重みを噛み締め、『アジアの誉れ』を目指して力強く進んでいきます。

「もっと」の本気の連鎖が新たな価値を生み出す

コクヨの企業理念「商品を通じて世の中の役に立つ」。
成長することが当たり前だった時代とは違い、成熟した市場において、またバリューチェーンの分業が進む中、日々の活動において、社員がこの言葉を実感することが難しくなっています。

自らのアウトプットが、どう社会の役に立つのか。一人ひとりが突き詰め、その結果を実感することこそが、さらなるチャレンジへのエネルギーに結びつくのだと思います。

先日、文具売り場で、小学生がコクヨのノートを手に悩んでいる姿を見かけました。なぜ悩んでいるのだろう。価格が高いのか。使いにくい点があるのか。子どもが目を輝かせて購入してくれるようになるにはどうすればいいのか。
このような場面を実際に体感し、お客様の困りごとをバリューチェーンの中で人伝てに聞くのではなく、“自分で見つけろ! 突き詰めろ!”これまでのバリューチェーンで応えられないなら、その方法を“先頭に立って自ら生み出せ!”と思うのです。

お客様に「もっと」こうできないかと要求を突きつけられる、それに応える、ありがとうと言われる、そしてまた「もっと」を求められる、そのくり返しが事業活動の根本です。バリューチェーンの先頭は、営業やマーケティングだけではありません。製造や物流の立場でも、意思さえあればお客様の「もっと」に応える先頭に立てます。しかし、自分で見つけた「もっと」バリューチェーン全体で応えるには、他の役割を担う仲間との、日頃から築いた信頼の環が必要です。単なる情報リレーではない、意思の込められた「もっと」を信頼の環で新しい価値に磨き上げていく。そんな本気の連鎖、濃密なバリューチェーンを目指しています。

日本発クリエイティブの追求

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今から約50年前、コクヨはお客様が求める「もっと」に応えるべく、ファニチャー事業を立ち上げました。
1969年には大阪本社全館をライブオフィスにし、「明日のビジネスシステムを考える生きた実験ビル」として開設しました。
以来、企業に継続的な発展をもたらす潜在力はオフィスにあるという信念のもと、日々ライブオフィスのコンセプトを進化させ、一貫して「人を中心にオフィス空間を考える」というビジネスモデルを積み重ねてきました。

さらなる挑戦として、2012年春、渋谷に日本らしいイノベーティブでクリエイティブな働き方を生む場「Creative Lounge MOV」を開業しました。
渋谷という新しい文化を生み出す街に相応しく、異なる世代や国籍、分野、業種のワーカーがゆるやかに繋がって、新しい働き方や価値を生み出していく。コクヨもその働き方やアイデアに刺激を受け、次世代の価値を生み出していく。そんな取り組みを始めました。

日本のホワイトワーカーの知的生産性が低いというデータがありますが、決してそうは思いません。日本発のクリエイティブな働き方が、組織や分野を超えて価値を生み出し、新たなビジネスにチャレンジしていく。そこから、世界へと繋がっていく。そのようなチャレンジを支えることも、コクヨのこれからの役割だと思っています。

ワードバンク

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