エコワーカー
オフィスにおける「地産地消」の電力システム

太陽光などのクリーンエネルギーを活用して、自ら電気をつくって使う。従来からある発想ですが、エコの具体策としてはまだ発展途上。そこには、多くの可能性が秘められています。
たとえばオフィスで電力の「地産地消」を行うとしたら、どのようなシステムがふさわしいのでしょうか。
飯沼は、さまざまな人々と連携して、そうしたシステムの開発を行っています。

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建物の送電に頼らない。クリーンエネルギーのみを使うワークスタイルを構築する。
私が携わっている「オフィスにおける発電・蓄電・給電システム」は、コクヨ、コクヨファニチャー、東北大学大学院の田路先生が協働して開発にあたっているものです。
特長は電気の「地産地消」を実現すると同時に、電力のロスを低減すること。たとえば従来の一般的なシステムは太陽光発電などでつくった電気を建物のコンセントから得ようとすると、電気の直流と交流を何度も変換しなければなりません。実はその時に、何割かの電力ロスが発生してしまうのです。それを抑えるため、発電した電気をポータブルバッテリーに蓄えて、そのまま直接パソコンなどに使えるシステムを開発しています。
太陽光など天候まかせの不安定な電流も、制御回路を通して安定的にバッテリーに蓄電。場所や時間を選ばず電気を供給できます。給電もパソコンに限らず、携帯電話の充電、LED照明、局所空調などにも利用する。さらには、それらを組み合わせてクリーンなエネルギーのみを使い、生産性も向上させる快適なワークステーションを構築すること。それがこのシステムの目標なんです。
小さなエネルギーを持ち寄って、まとまった電力として再生する仕組みも開発中。
もうひとつ、東北大学大学院の田路先生と開発している別のシステムがあります。こちらは「微少電力回収システム」というもの。
発電量が小さい電気は蓄電が困難だったりします。また乾電池は最後まで使い切らずに捨ててしまったりしています。このシステムは、そうした微少な電力を集めて再利用するシステム。いわば電気の募金箱です。
コクヨではオフィス内での人力発電や自転車での発電を推奨しているんですが、そうしてできた電気や使用済みの乾電池をみんなで持ち寄って、「回収装置」に集めます。これは社内のエコ活動をポイント化するシステムと連動させて、貢献した人にはポイントを提供します。たまった電気は先ほどのポータブルバッテリーに蓄電して活用していきます。
ポータブルバッテリー
発電・蓄電・給電をパッケージ化。テナントオフィスでも導入がしやすいシステムへ。
ご紹介した2つのシステムを含む仕組みの開発とその検証は、平成22年度の「住宅・建築関連先導技術開発助成事業」として採択されました。
認めていただいたからには、ますますがんばらないといけない。今後は、より利用しやすい仕組みとするように開発をすすめていきます。この仕組みは発電から蓄電、給電まで全てをパッケージ化していて、建物の送電システムに組み込む必要がありません。だからこそテナントオフィスなどでも導入・運用がしやすいシステムになると思います。
ポータブルバッテリーの小型軽量化やワークステーションの構築、電力回収装置の操作簡易化など課題は山積みですが、近い将来にはきっと、さらに進化した成果をご覧いただけるはずです。
| コンテンツリンク | |
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