優秀賞


 
「ヨハク」/ノート
 作:小野 耕平

イメージ
   
 

ノートの余白部分に着目し、

無地面積を広くとったデザイン。

新しい機能や使い方を創造させる。

   
  作者プロフィール
 
作者写真 小野 耕平


1987年8月19日生まれ。
京都造形芸術大学 情報デザイン学科
コミュニケーションデザインコース在籍。

   
  審査員コメント
 
山中俊治 (審査員長) 工業デザイナー
なにげなく落書きしてしまうノートの余白を、創作活動や学習の「よりどころ」と捉えたところが秀逸。罫線エリアと余白の逆転したようなプロポーションは、ノートを開いた瞬間からインパクトがあり、何か描いてみたいという意欲をそそる。シニカルな提案とも言えるが、どこか生活に余裕を感じさせる優雅さが魅力である。

柴田文江 インダストリアルデザイナー
紙にペンで書くことがとても少なくなったと感じていたので、このノートによってまた書いてみようという気持ちを想起できそうだと思った。パソコンでの文章表現よりも、自由で柔軟に頭の中にあることをランダムに展開できそうな余白のとり方には、とても高いデザイン性を感じる作品。

水野学 アートディレクター
是非、定番商品として末永く販売して欲しい。間違いを恐れずに言えば、従来のノートは「左脳的」なものか「右脳的」なものかのどちらかしか無かった。その両方が共存しているこのノートは、その使い易さだけでなく。左脳右脳のどちらに偏るでもない頭の柔らかい人を育てるかもしれない。

黒田章裕 コクヨ株式会社代表取締役社長
「余白」というと、文字通り「余った白地部分」ということですが、この作品は「余白」という海の上に「罫線」という島が浮いています。つまり「ヨハク」が主で「罫線」が従という主従逆転が起きていて、それが罫入りノートという「モノ」のありかたについて再考を促される契機となりました。余白を大きくしたノートの提案は他にもありましたが、コンセプトの明確さ、デザインの美しさなどの点が他を凌駕しており、それが評価の差となりました。

 
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