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受賞作品



グランプリ 優秀賞 山中俊治賞 柴田文江賞 水野学賞 コクヨファニチャー賞 コクヨS&T賞

グランプリ

グランプリ
「roots」/ワーキングテーブル
 作:浅沼 尚
 
優秀賞
優秀賞
「花鋲」/画鋲
 作:小玉 一徳
優秀賞
「ヨハク」/ノート
 作:小野 耕平
   
優秀賞
「PLANT & GROUND」/鉛筆立て
 作:宮窪翔一 田邊智美
優秀賞
「Black & White graduation」/定規
 作:金子 久秀
PAGETOP
特別賞
山中俊治賞
「芯のある消しゴム」/消しゴム
 作:TO-GENKYO
柴田文江賞
「Bit」/セロハンテープ
 作:FREQUENCE
水野学賞
「原色」/パレット
 作:Double J
     
コクヨファニチャー賞
「インデックスノート
 見つかるくん」
「学習帳インデックスカバー」
/ノート・カバー
作:山本あやこ
コクヨS&T賞
「BAGYARD」/ワゴン
 作:武田 修一
 
PAGETOP
総評
山中俊治 (審査員長) 工業デザイナー
昨年のテーマが少々手強すぎたのかもしれないが、今年の作品群は、量だけでなく質も昨年より向上した印象である。「よりどころ」という言葉には、静かな力強さがあると思う。私はこのテーマに、普遍的で、無駄のない、落ち着いた日常生活への漠然としたあこがれを込めた。すべての作品を見終えて、その思いは多くの方に共感いただいたと確信している。特に、優秀賞を受賞したヨハク(ノート)、PLANT &GROUND、Black&White(定規)は、私が願ったとおりの、普遍的な日常の「よりどころ」を表現してくれている。一方、「よりどころ」として、自然、あるいは生命感のようなものを表現しようとした作品も多く見られた。生物的な表現がストレートすぎる提案も少なくなかったが、グランプリのroots(ワーキングテーブル)や花鋲(画鋲)は、抑えた表現で、自然の印象を巧みに引用している。グランプリの審査にあたっては、審査員の意見も分かれ、議論は白熱し、優秀賞のどれが選定されてもおかしくない状況だったと思う。最後までグランプリを争ったのはヨハクとrootsだった。最終的にはより機能的な提案が「よりどころ」にふさわしいと判断されたと理解している。

柴田文江 インダストリアルデザイナー
「よりどころ」というコンペのテーマを反映して、今年はモノ自体の存在感というよりもモノとモノ、人とモノという関わり方に重点を置き、そこからはじまる生活のシーンを想像しながら審査を進めました。人がモノを使って暮らしてゆく中にあって、モノがもたらす余裕や微妙なニュアンスを醸し出す作品には、物質的な機能性を包括する人間らしいリアリティーを感じることができ、私自身デザインに対する勇気をいただく機会となりました。今年で審査に関わって三年になりますが、常にアワードを通じてコクヨのデザインに何かの影響をもたらす作品をさがしてきました。ルーティーンの製品ではあまり重要視されないけれど、工業的に生産されるモノの中にデザインの力でどれだけの情緒的な豊かさを込められるのかを考えさせられる、またそういうモノやコトが今求められていると感じるアワードとなったと思います。そのことが今後の商品開発にどう生かされるのかとても楽しみです。

水野学 アートディレクター

デザインには大きく分けて、機能デザインと装飾デザインがあると感じています。そのものが持つ機能をよりどころにして作られたデザインと、見た目の美しさを実現するために施された装飾デザイン。どちらが欠けても、いいデザインは生まれない。このアワードは、そのことを応募者の方々に再認識させるものではないでしょうか。このアワードの審査員を務めさせていただいて3年目になりますが、年々、応募作の質が上がっていることを感じます。身近で使われるものこそ、豊かなアイデアと美しく適切なデザインによって、日々の生活を豊かに変えるものになり得る。応募作を見ていると、そんな当たり前のことを改めて強く認識させられるのです。デザインというものがもてはやされて大分経ちますが。一般社会に於いても、デザインの重要性やその真贋を問うような兆しが見られるようになってきたように思います。つまり、消費者の目が肥えたというわけです。その事実を真摯に受け止められるデザイナーこそ、次の世代を切り開ける真のデザイナーなのかもしれないと、深く考えさせられます。良いアワードの審査員を担当させていただき、幸せでした。


黒田章裕 コクヨ株式会社代表取締役社長
ユニバーサルデザインをテーマにステーショナリー分野のコンペとして始まった当アワードも今回で8回目を迎え、おかげさまで国際的にも認知度の高いコンペへと成長することができました。その一方、コクヨグループのもうひとつの大きな柱であるファニチャー分野においても応募して頂けるよう、ここ数回はテーマ設定から募集内容まで検討を重ねてまいりました。そして今回、応募数もさることながら質の高い提案を数多く頂き、グランプリは初のファニチャー作品となりました。もちろんステーショナリー作品もこれまで以上に素晴らしい作品が数多く、最終審査は白熱した議論になりましたが、受賞作品は実に多彩な提案を選定させて頂くことができました。応募下さった方々へはこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。今後ステーショナリーとファニチャーのデザインコンペとして更に認知度と質が高まることで、これまで以上に優れたアイデアやデザインを商品に反映して皆様にご提供できることを期待しています。