受賞作品
グランプリ
作品画像 the weight of time

作者:Li zijian
職業:デザイナー

優秀賞(4作品)
作品画像   作品画像
Hansel & Gretel
作者:鈴木 篤/藤岡千也
職業:大学職員
消刻
作者:size
関 博旨/関真由美/坂井 航/井上匡史
作品画像 作品画像
さじおたま
作者:佐々木 拓
職業:大学生
こふで
作者:兵藤岳郎
佐藤賞   石橋賞
作品画像 作品画像
タイム・セロハンテープ
作者:松永 拓
職業:大学生
kubomi
作者:清水 聡
職業:学生
山中賞   吉岡賞
作品画像 作品画像
ORUCHO
作者:折原尚子/越由紀子/井上直樹/高橋佐門/山口 光/小野里奈
職業:大学生
MANN ENPITSU
作者:田幸宏崇
職業:プロダクトデザイナー
コクヨ賞
作品画像
Flex Tile
作者:田嶌一徳
職業:大学生

総評

審査員長 佐藤卓
今年初めて審査委員長を仰せつかって、「奥行き」というテーマを設けてみた。これは世の中に対してのひとつの「投げかけ」でもあった。日本語である「奥行き」という言葉の持っている抽象性に、どのような具体性を与えることができるのか。この投げかけにより審査する側も、作品を見てこの抽象的な言葉から消化した作者の意図を受け取り、それが新たな奥行きの提案に当たるのかどうかを考えることになる。出品者と審査員が、単純に審査する、されるという関係ではないコンペが可能なのではないかという、ひとつのコンペというもの自体への提案でもあった。審査する側も作品に触発されて考えさせられるということ。それはつまりコクヨデザインアワードという場が、双方の新たな発見の場になること。今年の出品者数は昨年の約2倍になり、作品のレベルも高かった。グランプリの作品はそれを象徴するかのような発見を我々に与えてくれた。このアワードから、我々に「気付き」を与えてくれる多くの製品が生まれることを願っている。

石橋勝利
奥行き? こりゃまた難しいテーマです。審査員を承ったものの、事前に自分なりに奥行きの定義をしなければと思い、考え考え、辞書をひきなどしても、今ひとつしっくりこない。揚げ句の果てには、審査員としての、自らの奥行きのなさが露呈しないかと不安と緊張にかられ……。で、開き直りました。奥行きとは「どれだけ考えたか」だと。つまり。どこまで深く考え込まれたデザインかを、じっくり考えて審査しようと。一歩間違えると、どのようにも解釈できる言葉であるがゆえに、表層だけの、ただの“面白アイデア”に陥る可能性があります。良いモノをつくるには、どこまで考え込み、つくり込んだか、そんな当たり前だけれど、忘れがちなことを再認識させていただいた審査会でした。そして何より、応募作品と応募者のあまりの多様さには圧倒された次第です。ありがとうございました。

山中俊治
商品の基本機能の提案に根ざした優秀な作品が多く感心しました。デザインが、単にきれいなかたちだけを目指す物ではないことが、応募者の皆さんの共通認識となっていることを嬉しく思います。
ただし、そうした基本機能から見直すアプローチは、試作と改良を経なければアイデアが完成しないのも事実です。コンペにおける提案ではありますが、うまくいくかなあ?と疑問を持ったときに簡単な実験をしてみることは、デザイナーの最低限のマナーだと私は思います。
その意味ではグランプリになった「The weight of time」も十分ではありません。もしこれがシンプルなバネばかりを用いた物であれば、日めくりのペーパーブロックは、目盛りの位置と連動してもう少し下がった位置になり、写真のようにはならないでしょう。試作がなされていないための誤謬と推測されます(アイデアの秀逸さを損なう物ではないと判断してグランプリに推させていただきましたが)。
このコンペはこれまでにも優れた製品を生み出してきました。そうした良き伝統をより充実させるためには、審査を2段階とし、1次審査通過者にはある程度の現実性を研究いただいてから2次審査に臨んでいただくというような応募システムの改変も必要かもしれません。

吉岡徳仁
毎回レベルが高くなっているコクヨデザインアワードですが、今回も応募作品を拝見させていただき、私自身とても勉強になりました。
価値観が似通ったデザインというのは、世の中でそれほど必要とされない中で、「使う人が奥行きをもって使う事のできる、新しい考え方のデザインかどうか」 という視点から選定させていただきました。
「果たして使う人にとって本当に必要なプロダクトなのか」「使う人がそのプロダクトを実際に手にすることで、どのように気持ちが変化するのか」、ということを視点に、もう一歩踏み込んで、プロダクトの機能を上手く取り入れたデザインが、受賞をおさめられたのではないでしょうか。 
その中でも特に「hensel & gratel」は、使い手の心理的な奥行きや知性を、見事に読み取ったデザインのような気がします。作り方の行程はとても単純であるものの、パターンや、使う人の気持ちを変え、単なるプロダクトではなく、奥行きのあるデザインに変化していくところがとても面白く、印象的な作品でした。
受賞者の方々の作品が今後世の中に出ていくことを楽しみにしています。
今回は本当にありがとうございました。

黒田章裕
出品者数の多さ、作品のレベルとも昨年度から大きく進化しており、圧倒的なボリュームを審査する大変さと、楽しさを味わうことができました。
今回のテーマ「奥行き」は一見すると非常に難しいテーマのように感じましたが、出品者の多くがこのテーマを深く考え、柔らかな発想で「奥行き」を昇華し創造して頂いたことに感動しました。
「重さ」が「時の経過」にかたちを変える「The weight of Time」は今回のテーマである「奥行き」の可能性を端的に示しているものと評価をしました。
審査会を通じて、審査員の先生方と「奥行き」の捉え方、作品に対する評価のポイントを意見交換することにより、また違った「奥行き」が浮かび上がる、、、。
そのような気付きに多く接したことも今回の特徴でした。
今回の作品を一つでも多く商品化し、世の中に多くの「奥行き」を伝えていきたいと考えています。
ありがとうございました。



KOKUYO DESIGN AWARD 2005
  • ENGLISH
  • 応募要項
  • 審査員
  • 受賞作品 グランプリ 優秀賞 佐藤賞 石橋賞 山中賞 吉岡賞 コクヨ賞

    総評
  • 表彰式・シンポジウム
  • KOKUYO DESIGN AWARD2004
  • KOKUYO DESIGN AWARD2003
  • KOKUYO DESIGN AWARD2002
  • 商品化事例