審査員

植原 亮輔

植原 亮輔/ Ryosuke Uehara

KIGI 代表
アートディレクター・クリエイティブディレクター
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website : www.ki-gi.com

植原 亮輔/ Ryosuke Uehara

KIGI 代表
アートディレクター・クリエイティブディレクター

website : www.ki-gi.com

1972年北海道生まれ。多摩美術大学デザイン学科(テキスタイル)卒業。DRAFTを経て、恊働で仕事をしてきた渡邉良重とともに2012年KIGIを設立。PASS THE BATONやシアタープロダクツなどのアートディレクション、D-BROSアートディレクション・商品開発のほか、滋賀県の伝統工芸職人達とプロダクトブランドKIKOFを立上げ、作品制作や展覧会を行うなど、クリエイションの新しいあり方を探し、活動している。東京・白金にオリジナルショップ&ギャラリーOUR FAVOURITE SHOPを運営。東京ADCグランプリ、第十一回亀倉雄策賞、JAGDA賞、TDC賞、NYADC・GOLD、ONE SHOW DESIGN・GOLD等受賞。2017年宇都宮美術館で大規模個展「KIGI WORK & FREE」展を開催。

昨今のクリエーションは、自由な発想、自由なポジション、自由なタイミングでどんどん生まれ、淘汰され、残ったとしても消費されて消えてしまう。
そんな混沌した時代にどんなクリエーションを提案できるのか。
我々クリエイターは次の時代をつくる極めて重要なポジションにいると思う。
セグメントされたジャンルの中でのものづくりは、もはや過去の方法論をなぞるだけに過ぎないのではないだろうか。
世の中をよく観察してもらいたい。
仕組みから発想するものがあっても良いかもしれない。
素材から発想するものがあっても良いかもしれない。
真逆の何かを繋げてつくっても良いかもしれない。
考える方法を考えて発想しても良いかもしれない。
境界を超えるということは、脱力するようなものかもしれない。
境界を意識しないで自由な発想で考えた未来の作品に出会えることを期待したい。
イメージを膨らませて、思い思いにアイデアを考えていただきたいと思います。

川村 真司

川村 真司/ Masashi Kawamura

PARTY NY 代表
エグゼクティブクリエイティブディレクター
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website : prty.nyc

川村 真司/ Masashi Kawamura

PARTY NY 代表
エグゼクティブクリエイティブディレクター

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180 Amsterdam、BBH New York、Wieden & Kennedyといった世界の広告代理店のクリエイティブディレクターを経て、クリエイティブ・ラボPARTYを設立。ニューヨーク・台湾・東京を拠点にグローバルブランドの広告キャンペーンを始め、プロダクトデザイン、ミュージックビデオ、テレビ番組開発など活動は多岐に渡る。カンヌをはじめ世界の様々な賞を受賞し、Creativity誌の「世界のクリエイター50人」やFast Company誌「ビジネス界で最もクリエイティブな100人」などに選出。

世界がインターネットでつながり境界がなくなったことによって、逆にこれまで潜んでいた境界が顕在化したり、新たな境界が生まれたりしているように感じます。LGBTQ、宗教、ジェンダー、貧富格差…。世界中でさまざまな「違い」が大小様々な軋轢を生んでおり、アメリカに住んでいると特にそういった境界線を意識する場面に多く出会います。こうした社会的な意味での境界もあれば、同時にもっと小さな日常に存在する境界もあります。左利きか右利きか、英語が読めるか読めないか、身長が高いか低いか…。自分の中でまず越えたいと思えるような境界線をみつけ、それを解決する・打ち壊すようなプロダクトのアイデアを考えてみて欲しいです。
優秀賞以上に選ばれると、どんな夢のようなアイデアであってもプロの手によって真剣に商品化が検討されます。過去に商品化されたプロダクトを見ても、多分この機会がなければ絶対に実現はできなかったような特殊で精巧なものばかりです。僕にとってはこの「商品化」が他には変えがたいチャンスだと思っています。
世界から集まる新しい視点やアイデアと日本の技術力が掛け算されたような商品が生まれたらどんな素敵なものになるのだろう、と今からワクワクしています。国境というわかりやすい境界を飛び越えて、驚くようなアイデアが世界中から集まることを期待しています。

佐藤 オオキ

佐藤 オオキ/ Oki Sato

nendo 代表
デザイナー
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website : www.nendo.jp

佐藤 オオキ/ Oki Sato

nendo 代表
デザイナー

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1977年カナダ生まれ。2000年早稲田大学理工学部建築学科首席卒業。2002年同大学大学院修了、デザインオフィスnendo設立。建築、インテリア、プロダクト、グラフィックと多岐に渡ってデザインを手掛け、Newsweek誌「世界が尊敬する日本人100人」に選出され、Wallpaper*誌(英)、ELLE DECOR誌をはじめとする世界的なデザイン賞の数々を受賞。作品はニューヨーク近代美術館(米)・ポンピドゥーセンター(仏)・ビクトリアアンドアルバート博物館(英)など世界の主要美術館に多数収蔵されている。

テーブルと、そこに置かれたコップの境界。
コップと、その中に入れられた水の境界。
水と、その表面に触れている空気の境界。
様々な境界と、そのバランスによってモノは存在していると言えます。
それらの境界をよくよく観察し、そっとずらしてあげる。
一度は崩れるものの、これまでとは全く異なる均衡状態が保たれた瞬間、新しい価値が生まれるのです。
そんな、物事の可能性を広げてくれるデザインに期待しています。

鈴木 康広

鈴木 康広/ Yasuhiro Suzuki

アーティスト
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website : www.mabataki.com

鈴木 康広/ Yasuhiro Suzuki

アーティスト

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1979年静岡県生まれ。2001年東京造形大学デザイン学科卒。日常の見慣れた事象に潜む未知のつながりを発見し、観る人の記憶や思考を喚起する作品を制作。代表作「まばたきの葉」、「ファスナーの船」、「りんごのけん玉」、「空気の人」などを発表。14年に水戸芸術館、17年、箱根 彫刻の森美術館にて個展を開催。2014毎日デザイン賞受賞。作品集に『まばたきとはばたき』『近所の地球』がある。現在、武蔵野美術大学空間演出デザイン学科准教授、東京大学先端科学技術研究センター客員研究員。

「KOKUYO DESIGN AWARD」はユーザーとメーカーの境界を越えて、暮らしの中にうまれる新しい価値を発見してきました。「ものづくり」を通して生活の中に物語の種をうみ落すことで、文具や家具といったカテゴリーそのものに揺らぎが生まれてきたように感じています。
『BEYOND BOUNDARIES』というテーマでは、高度な情報化社会において、時折、垣間見える微細な違和感や、それらをヒントに未だ情報化されていないものや情報化できないことを、いかにデザインの視点で見つめ直すことができるか。まったく異なるバックグラウンドを持った人との出会いや、身近な「他者」の発見が思わぬアイデアを誘発するかもしれません。日頃、感じている小さな違和感や何気ない人の行動を捉え直し、既にあるものの中に「ゆらぎ」や「めまい」が生まれたとき、「境界」という言葉そのものを乗り越えるデザインの力がそこに宿るのではないでしょうか。
ある環境では当たり前に思えることも、互いの価値観を揺るがすほどの違和感が生まれることがあります。科学や数学のような普遍的な言語を介さずにギャップを乗り越えるもう一つの方法を考えることは、デザインの可能性を広げるチャンスと言えます。海外からの応募者には、日本のデザイナーには思いも寄らない視点やアイデアを期待せずにはいられません。

渡邉 良重

渡邉 良重/ Yoshie Watanabe

KIGI
アートディレクター・デザイナー
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website : www.ki-gi.com

渡邉 良重/ Yoshie Watanabe

KIGI
アートディレクター・デザイナー

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1961年山口県生まれ。山口大学卒業。DRAFTを経て協同で仕事をしてきた植原亮輔とともに2012年にKIGIを設立。グラフィックデザイン、ほかD-BROSの商品企画やアートディレクションを現在まで務める。「ほぼ日」とファッションブランドCACUMA、滋賀県の伝統工芸職人とプロダクトブランドKIKOFを立ち上げるほか、展覧会を開催し作品を発表している。2015年東京・白金にショップ&ギャラリーOUR FAVOURITE SHOPをオープン。絵本『BROOCH』『UN DEUX』『ジャーニー』『ぬりえの赤ずきん、くるみ割り人形、不思議の国のアリス』、作品集『キギ/KIGI』『KIGI_M』をリトルモアより刊行。東京ADCグランプリ、第19回亀倉雄策賞、D&AD金賞、ONE SHOW DESIGN金賞、NY ADC金賞等受賞。

『BEYOND BOUDARIES』は境界を超えるというふうに訳すことができますが、それは境界がなくなり均一化されるということではなくて、自分のワクを、領域をはみだして挑戦するということです。
または違う領域の何かを掛け合わせて新しいクリエーションを創造して欲しいということです。
考え過ぎると頭が固まってしまいそうなテーマなので、自分とは全く違う分野の人と話をしてみたり組んでみるのもよいかもしれません。人と話をするのは新しい発見や発想の飛躍が生まれやすいです。 ボーダレスな時代になってきているとはいえ、住む場所、環境、国民性、によって感じ方、好きなもの、必要なものは違うと思います。だからこそ、いろいろな地域から応募して欲しいです。そしてお互いに刺激しあって、挑戦するという気持ちで取り組んで欲しいです。

黒田 英邦

黒田 英邦/ Hidekuni Kuroda

コクヨ株式会社
代表取締役 社長執行役員
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黒田 英邦/ Hidekuni Kuroda

コクヨ株式会社
代表取締役 社長執行役員

2001年4月コクヨ株式会社入社、オフィス家具部門の法人営業、経営企画部長、コクヨファニチャー(株)代表取締役社長を経て、2015年よりコクヨ株式会社 代表取締役 社長執行役員に就任。『コクヨは、商品・サービスを通じて、顧客の創造性を向上する価値を提供することにより、人々のよりよいはたらく・まなぶ・生活する "Quality of Lifeの向上"を実現し、社会の役に立つLife & Work Style Companyを目指す』を、コクヨのありたい姿として掲げ、2016年より3か年の第一次中期経営計画に取り組んでいる。

近年、プロダクトの機能性、実用性やデザインの美しさだけでなく、人々の仕事や学び、生活のシーンにおいて、新しい価値やストーリーの提案を期待するテーマを掲げています。
そして今年のテーマは『BEYOND BOUNDARIES』です。コクヨの事業領域においても、仕事と生活の境界の曖昧さ、コミュニケーションのフラット化が進むなど、今まで当たり前に存在していた境界のあり方が変化しています。一方で、国や文化、ジェンダーなど、社会的にも境界を越えるというテーマは注視に値すると考えます。
社会的な境界でも、身の回りの小さな境界でも構いません。境界を見つけ、その境界を越えることで見える新しい世界や、生まれる新しい人や物事の関係性を提案してください。
昨年は、食べ物を道具として捉えた作品が受賞しました。コクヨの主要商品カテゴリーである文具、家具だけでなく、生活で用いる道具全般が対象ですので、柔軟なアイデアを期待しています。